冬は夏と違ってキッチンに立っている時間が少し長くなっているように感じます。
火のそばでの作業が苦にならないのでしょうね。
私の場合は、煮込み料理の回数も徐々に増えていくようようです。
このような所にも季節の変化を感じつつ、
いつもの暮らしの中にある小さな変化に少しだけ足を止めてみたり、止めなかったり。
その日は十割蕎麦を食べようとキッチンに立っておりました。
私がすることと言えば「お蕎麦を茹でる」ことがメイン。
沸騰したお湯の中で踊り始めお蕎麦に胸を躍らせ、
薬味や蕎麦湯の準備でもと、ほんの一瞬だけお蕎麦から目を離したのです。
ボコボコ・・・・・ジュジュッ。
嫌な音に慌ててお蕎麦に視線を向けて「あ、忘れていた」と肩を落としました。
そう、「ふきこぼれ」です。
どうしてでしょうね?
「(もう少しだけ時間がありそう)」、そう思って目を離した一瞬をついてくるのです。
ただ噴きこぼれるだけなら構わないけれど、
その多くは後片付けが大変な麺類など、
茹で汁がでんぷん質をたっぷりと含んでいる時が多いのです。
皆さんはこのような時、どのような対処をされていますか?
お鍋に「さし水」をして調整する方法もありますが、
これではすぐに再沸騰してしまって困ることもあるのではないでしょうか。
ふきこぼれ対策としてお鍋の中に入れておく便利グッズもありますが、
これは自宅にあるもので代用が可能です。
原理としては沸騰しはじめた時に出る泡が便利グッズに触れて弾け散るため、
お鍋の中が急速に沸騰するのを防いでくれるというもの。
耐熱性の小さなお椀や、茶わん蒸し用の蓋などでも良いのですが、
私はもっと手軽にステンレス製のスプーンやフォークをポトンと落としておきます。
この1本のスプーンがお鍋の中のお湯の流れを変えてくれて、
ふきこぼれないように見張っていてくれるのです。
他にも木ベラや木製の菜箸やサラダ用スプーンを
お鍋の上に橋渡しするように置いておく方法も見聞きしますが、
こちらは、ふきこぼれてしまうことも多い上に、
橋渡しに使ったアイテムが激しく劣化してしまうため、
個人的な感想ではありますが前者をおすすめ致します。
その日は、うっかりステンレス製のスプーンを投入しておくことを忘れておりまして、
冒頭のあり様でございます。
お蕎麦を堪能した後に「茹で汁落としのコンロ掃除」が私を待ち受けておりました。
お試しされたことが無い方や、
ふきこぼれ対策に便利グッズの購入を検討されていた方、
あ、そう言えばそんな対処法があったわねと久しぶりに思い出された方、
素材の性質を確かめた上でお手軽キッチンライフをお過ごしくださいませ。
今日もここに足を運んで下さった皆さんに小さなハッピーが訪れますように☆彡