幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ここにもあった、遠回りの中で見つけた丁寧な暮らしの欠片。

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いつもの日常を少し変えたくて私がよくやることのひとつに、

普段あまり通ることのない道を選ぶ、というものがある。

所要時間を簡単に計算できる見慣れた景色の安心感もいいのだけれど、

私の中には、いつもの日常ではない日常を積み重ねていきたい

という気持ちがあるのかもしれない。

 

子どもの頃は、スーパーへのおつかいに出かけると帰ってくる時間がまちまちなので

何をしていたのかと尋ねられることも多かったのです。

学校の帰り道も然り。

私がしていることは自宅とお店、自宅と学校の往復で、特段報告が必要なことは何もない。

ただ、その日の気分で敢えて遠回りをしたり、最短コースを選ぶ中、

選んだ道で心地よい風に出会ったり、

キレイな夕焼けに出会えば歩くペースが落ちてしまうというだけの

私にとってはとてもシンプルなことでした。

だけれども、最短コースで戻ってくることもあるものだから、

待っている家族から普段は一体何処で何をしているのかと、

要らぬ疑いをかけられるという少々面倒なこともあったことを、これを書きながら思い出しました。

 

その日は少しばかり時間に余裕があったので遠回りをして帰ることに。

小さな路地を縫うようにして進み、

もしや迷子になるのではないだろうかという、ちょっとしたスリルも味わいつつの遠回り。

すると、オープンしたばかりだという小さなオーガニックショップを見つけた。

日本全国から店主が取り寄せた、

シンプルで味わい深い素朴なパッケージの品々が並ぶ店。

店内に溢れている、いかにもオーガニックという雰囲気が、

私を店内に居るだけで体に良いことをしているような錯覚にさせた。

我ながら単純すぎると脳内で自分の頭を横にブンブンと振りながら店内を見渡すと

店主が特にこだわっているというお米コーナーは特に充実しておりました。

 

しかし、私の目に飛び込んできたのは「お米を丁寧に研いでみませんか?」の文字の方。

手書きのそれを食い入るように見ていたのだけれど、

最近、お米を丁寧に研いでいる意識がないことに気が付いたのです。

決して雑に研いでいる訳ではないのだけれど、

丁寧に、というよりは体に染み込んだルーティンをこなしているようでした。

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帰宅後は、店主の手書きを思い出しながら、

お米の表面の汚れを落とすために使う最初のお水にはミネラルウォーターを使い

ボウルの中のお米を数回かき回し、すぐにお水を捨てます。

(お米は初めて水に触れる際によく水を吸うので一番最初だけミネラルウォーターや浄水されたお水がおすすめです。)

その後は、お米を普段よりも丁寧に研ぎ、

店主のメッセージあった「水の量は炊飯器のメモリもよく確認すること」も実践しました。

普段通りに炊飯器のスイッチを押し、炊き上がりを待ちました。

たったこれだけのことだけれども、

いつものご飯よりも美味しく感じられたのです。

 

こんなところにも丁寧な暮らしがあったんだと改めて感じられた瞬間でした。

今日は、あなたも普段よりもほんの少し、丁寧にお米を研いでみませんか?

遠回りの中で見つけた丁寧な暮らしの欠片は、

炊き立てごはんのように、優しい輝きを放っておりました。

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