今年も成人の日がやってきました。
皆さんはご自分の成人の日の事を覚えていらっしゃいますでしょうか。
成人の日というよりは、二十歳のお誕生日の方が思い入れがあるでしょうか。
私の成人式はお盆の時期に行われたのですが、
久しぶりに会った同級生達と夜通し高校時代の話や当時のこと、
まだまだずっと先の将来のことなどを語った記憶があります。
あの時には想像すらできなかった未来に居ることを思うと、
なんだか少し不思議な感じが致します。
そして、時を経て今度は、
ご自分のお子さんの成人の日を見守る立場になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たくさんの方からお祝いをしていただく側ですが、
成人式のお祝いのお返しマナーの確認はお済みでしょうか?
親子共々にとって大切な節目のセレモニーです。
きっと皆さんご存知かとは思いますが、
使う機会が少ないマナーでもありますのでセルフチェックにお役立ていただければと思います。
|お返しは必要?不要?
基本常識としましては、成人式のお返しは不要だと言われております。
これは、成人のお祝いは通過儀礼のひとつですので
まだ自立しておらず経済力が備わっていない子ども本人がお返しをする必要はない、
という理由と身内間でのお祝いであることが理由です。
しかし、お祝いしてくださった親戚との関係性や前例などは各々ですし、
していただいたことに対するお礼に対する認識も様々です。
実際のところお祝いの気持ちをいただいたまま何もしないというのは落ち着かないという方、
お祝いをしたけれど何もお礼が無かったと言う方もいらっしゃることから、
お返しを贈るご家庭が増えているようでございます。
せっかくのお祝い事の対応が誰かの胸の内にモヤモヤを残してしまうのも残念ですので、
基本常識に囚われすぎずに、ご両親などの力も借りつつ情報を得たうえで判断しましょう。
|お返しはいつ?相場は?何を贈るのが良いのかしら?
お祝いをいただいたら、お返しを贈る、贈らないにかかわらず
まずは本人が直接伝えたり、お電話であったり、お手紙(お礼状)であったり、
その時々の一番適した方法でしっかりとお礼を伝えるようにしましょう。
お返しを準備して贈るのは、お祝いを受け取ってから2~3週間を目安に。
お返しの相場は、
頂いた金額や品物の1/2から1/3程が望ましいと言われております。
あまり高価すぎるものや形が残るものをお返ししてしまっては
逆に先方に気を遣わせたり困らせたりしてしまいます。
美味しく召し上がっていただけるものや、
消耗するものを程よい塩梅で上手に贈りましょうね。
ただ、このお返し選びで注意すべきことがあります。
金額が分かってしまう商品券や旅行券などはタブーとされています。
時々、身内で気心知れているからと言う方もいらっしゃいますが、
基本を知っていても慣れというものは出ては困るときに限って出てしまうことがあります。
オフィシャルマナーは時々、確認しておきましょうね。
他にも靴やルームシューズなどの履物もタブーです。
これはお祝いしてくださった方を踏みつける行為となります。
インナー類、靴下などは消耗品ではありますが、
インナー類や靴下も買うことが出来ない経済状況だと判断したことになるのだとか。
さすがにインナー類や靴下を贈る方はいらっしゃらないと思いますが、
素敵なお品物に気をとられてうっかりしてしまわないように、気を付けておきましょうね。
大人になると正直なところ煩わしいと感じることも増えていきますが、
その煩わしさをひとつ、またひとつと体験していくにつれ、
それまで見えていなかった世界やありがたみに気付くこともできます。
煩わしさを上手に手の平の上で転がせるようになった時、
真に人生をもっと深く味わうことができるようになるのかもしれませんね。
大人のマナーを振り返りつつ、
それぞれの成人式に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
今年、成人式を迎える皆さんのこれからに幸多からんことを☆彡