先日、自宅にて食事会をしていたのですけれど、
何でも美味しくいただけることのありがたみを、
お料理とともに噛みしめておりました。
食の好き嫌いなく過ごしていた人が、
突然、食事制限をしなくてはけなくなった時の精神的なダメージは
周りが感じる以上のものがあります。
身体の為だからと周りは厳しく食事をチェックしてしまうのですが、
同じ食生活をしてみて初めて、少しだけ当人の気持ちが分かるのかもしれません。
私は、美味しく、楽しく食べることが好きなのですが、
それが出来るのも心身ともに健康であってこそだと思うのです。
つい、無謀な予定を組んでしまったり自分に甘えてしまったりと、
体に負担をかけることもあるのですが、
自分への思いやりや気遣いも、大切な誰かへの思いやりや気遣いも、
こまめなケアがよろしいようでございます。
少々、個人的なおしゃべりが過ぎましたが、
今回は「食べ合わせ」に関するお話を少し、と思っております。
スムージーブームも随分と落ち着いてきたようですが、
ご自宅でフレッシュな野菜ジュースを作っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
素材の栄養に加えて、生でなければ摂取することができない酵素もたっぷりと摂ることができる点は自家製の強みですね。
特に人参をジュースにして飲むのは
医者いらずに近づくことがレシピのひとつとして定着していますので
ジュースに加えている方も多いかもしれません。
ただ、この人参をジュースの食材として扱う時には注意すべきポイントがあります。
人参に含まれる酵素はビタミンCを壊してしまう性質があります。
例えば、人参とりんごをミックスすれば、
美容と健康に良く、がん予防の手助けもしてくれるジュースが出来上がります。
だけれども、せっかくのビタミンCを壊されたのでは残念ですよね。
このような時には少しだけお酢を加えることでビタミンCを守ることができ、
人参のパワフル酵素もしっかりと摂取できます。
私は人参とりんごのジュースを飲んでいるのですが、
レモン果汁を加えて少量のフルーツ酢をプラスします。
お酢は味に影響が出ない程度で十分なので、
人参ジュースを召し上がっている方は是非、
少量のお酢をプラスして栄養を丸ごと余いただいてくださいませ。
ジュースは飲んでいないから関係ないわ、という方。
これはお料理にも応用できますので、
知識ボックスの片隅に忍ばせておいてくださいませ。
例えば、お正月などによく口にする「紅白なます」がありますが、
本来であれば大根が持っているビタミンCを人参が壊してしまう組み合わせです。
ですが、皆さんもご存知のとおり、紅白なますには「お酢」が使われているので、
栄養をしっかりと摂取できる「何気にすごいぞメニュー」なのです。
サラダに大根と人参を加える際には、
ドレッシングに、お酢やポン酢などをお好みで加えた自家製ドレッシングを使うと、
大根以外のお野菜が持つビタミンCも無駄にせず摂取できます。
更にお酢のチカラで血液サラサラ、疲労回復効果などもトッピングできますので、
人参を召し上がる際にはチラリ、
今回の食べ合わせのお話を思い出していただけましたら幸いです。
美容だけ、健康だけという偏ったアプローチではなく、
今年も両方を丸ごといただいていきましょうね。