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幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

お出汁にホッとできるのは幸せのひとつ。

日常

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先日、美味しい“お好み焼き”があると聞きまして足を運ぶことにしたのです。

夕食の時間にしては少し早い時間だったのですが、

店内は既にたくさんのお客様で賑わっておりました。

長居するのは申し訳ないような気がした私たちはカウンターで、

キャベツたっぷりのお好み焼きでアペロタイムを楽しむことにしました。

ちょっぴりスパイシーさが感じられる甘めのソースが

口の中でキャベツなどの具材とお出汁の効いた生地と合わさったときの幸せ感といったら。

私たちは静かな唸り声をあげ合いつつ美味しいを連呼しておりました。

ひと通りの感激を分かち合ったあとは、

色々とお喋りを楽しんいたのですがその時の話題は、日本の“お出汁”でした。

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今は、外国の方も日本食の繊細なお出汁の存在を知り、

その繊細さを感じてくださる方も随分とふえたように感じます。

私が外国暮らしをしていた時には、

「日本のお出汁は味のしないもの」というリアクションを返されることがほとんどでした。

何度かお食事会にお呼ばれしますと、次は日本食をご馳走して欲しい言われます。

そこで、食べてみたいメニューを尋ねますと、

どのようにして仕入れた情報なのかは分かりませんが、

「肉じゃが」と「お好み焼き」と言われることが多かったのです。

ですから、ワタクシ、腕によりをかけまして作りました。

お出汁は自分で食べる時以上に丁寧に取りました。

しかし、出汁の味というものは、なかなか伝わらないのです。

 

お好み焼きは直ぐに気に入っていただけたのですが、

お好み焼きというよりは、ソースを気に入ったようなリアクションでした。

驚いたのは、お好み焼きをソースまみれにした後、

大量のケチャップをトッピングされ大絶賛されるという事態に遭遇したこと。

きっと、あの時の私の顔は引き攣っていたに違いありません。

 

肉じゃがはと言いますと、味が足りないと、お醤油を直接ドボドボっと回しかけられ、

「日本食ってお醤油の味しかしないわね」と言われる始末。

「いやいやいや……、それは、あなたたちが……(以下の発言、自粛致します。)」

もう、ある意味未知なるゾーンへの挑戦といった光景でした。

ですが、このような状態のまま引き下がるのも、何だか日本人として納得がいかず、

お出汁を濃くし、全体の味付けも限界まで濃くしてみるなど

様々な試みをしてみたのですが答えは同じ。

そして、やはり、悔しい。

 

ワタクシ、最後の手段として純粋な日本食ではないけれど創作和食へとシフトしたのです。

肉じゃがにバターとオイスターソースでコクをプラスしたもの。

肉じゃがを豆板醤や甜麺醤などで甘辛くし、ゴマ油と浅葱を効かせて韓国風にしたもの。

オイスターソースとカレースパイスでスパイシーさをプラスしたカレー風味の肉じゃが、と。

すると、こちらはレシピをリクエストされるくらい好評で、

どうにか日本食は美味しいものだという印象に着地することができたのです。

 

その時に感じたことは、日本人の舌はとても繊細だということ。

もちろん、インパクトの強い味も、濃い味も美味しいです。

だけれども、お出汁の味を感じ取ることが出来る私たちの味覚は、

私たちが思う以上に素晴らしいもののようなのです。

そして、その繊細さを感じられるからこそ、

インパクトのある味付けも存分に楽しみ味わうことが出来ているのです。

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しかし、食育に携わっている友人の話によりますと、

近年の子どもたちは、食材そのものの味を覚えるよりも前に、

しっかりとした味のものを口にするため、

日本人特有の繊細な味覚が鈍りつつあるのだと言います。

世の中の若者をターゲットにした食品の味付けが、

以前よりも濃いものがうける傾向にあるのも、

このようなことが原因のひとつにあるのではないかという見解もあると言います。

 

皆さんの味覚はいかがでしょうか。

私たちを取り囲む食環境や日々の疲れなどから、

口にするものの味付けが濃くなることはよくあることだと思うのです。

お出汁にホッとできるのは、“幸せのひとつ”ですので、

ご自分の味覚や、ご家族の味覚に、

時々意識を向けてみるのもよいのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

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画像出典:https://jp.pinterest.com/