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幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

誰もが経験する自分の声に対する違和感の原因とは。

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友人の子どもが「柊希ちゃん、これであそぼ―」と言って運んできたのは、

大きなオママゴトセットだった。

スタイルの良いお人形たちが身にまとう着せ替えドレスも華やかだった。

「私、オママゴトやお人形遊びよりもロボットを眺めている方が

想像力を掻き立てられて楽しいタイプなのよね」とはさすがに言えず、

着せ替え遊びに付き合うことにした。

ママの方はと言うと、リビングのソファーに転がり、

日頃の疲れを癒すため深い眠りへと落ちて行った。

私たちは、その様子を二人で眺め「寝かせておいてあげようね」と言い合いながら、

お喋りのトーンを落として遊んでいた。

 

いつの間にか私は、お人形たちのヘアメイク担当という大役を仰せつかり、

プリンセスヘアーとやらを4体作ることになった。

そして、オママゴトの舞台は舞踏会会場へと移っていった。

慣れない手つきでお人形を躍らせていると、

「そんなダンスじゃ王子様が来ないでしょ」と厳しいご指摘を受けてタジタジになるも、

起死回生を狙おうと、

お人形たちが躍る姿をスマートフォンのムービー機能で撮る作戦に出た。

フローリングに寝そべって撮ったお人形目線の動画は、

思いの外好評で良い気分になったのも束の間。

彼女の意識はお人形からムービーの中から聞こえる自分の声へと移ったようだった。

 

彼女からすれば、撮られ慣れているはずの動画なのだけれど、

成長と共に感度が上がった印なのだろうか。

動画の中にいる自分の声が、普段の自分の声と違って聞こえると言い出し、

何度も動画の再生を迫られた。

仕舞いには、「この声違う、ちゃんと撮って」と言われ、

その日2度目のタジタジタイムを味わうこととなった。

 

皆さんも、いつぞやかのタイミングで初めて自分の声を認識したとき、

彼女のような違和感を感じた記憶をお持ちではないでしょうか。

この誰もが一度は経験する自分の声に対する違和感の原因は、

声の振動の伝わり方の違いによるもの。

簡単に言えば、スマートフォンの中から聞こえてくる自分の声は空気を伝って耳に届くけれど、

普段聞いている自分の声は自身の体の骨を伝って耳に届いている、ということ。

この振動の伝わり方の違いが、聞き慣れない声を異なって聞こえるのだ。

 

このような話を、オママゴト真っ盛りの少女にどう説明すればよいものか。

その日3度目の私のタジタジタイムは、こうして幕を開けた。

ふと、自分の声が周りの人たちにどのような声で聞こえているのか気になられた方は、

こっそりとスマートフォンや携帯の録音機能を使って聞いてみてはいかがでしょうか。

単純に声の聞こえ方を確認するのも良いのですが、

声というものは、自分が感じている以上に正直なものです。

元気な声を出していても疲れが溜まっていれば疲れを帯びた声をしていますし、

元気が十分にある時には、ハリのある声をしています。

録音した自分の声を聞いてみるということが、

自分では気付いていない自分チェックにもなるのかもしれません。

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