言葉には魂が宿る、昔から世界各地で語り継がれていることで、
日本には「言霊」という言葉も存在しています。
例えば、水にポジティブな言葉をかけてから結晶化させたときと、
ネガティブな言葉をかけてから結晶化させたときでは結晶の姿形に大きな違いが現れ、
ポジティブな言葉を浴びた水からできた結晶の方が
きれいな姿形をしていることは皆さんもご存知のことかと思います。
また、植物にネガティブな言葉をかけ続けると枯れてしまいやすいけれど、
逆に、枯れかけていた植物に優しい言葉をかけ続けながらお世話をすると復活し、
更には、もとの姿よりも逞しく、美しく育つということも、よく耳にする話です。
私は言葉を扱うことを生業としていることもあり、
言葉や文字に触れている時間が多いのですが、
言葉ならではの不思議な経験をすることも少なくありません。
そのお話はまた機会がありましたときにさせていただこうと思っておりますが、
その度に、言葉は生きていると感じます。
少々、お喋りが過ぎましたが、
皆さんは自分に対して、また、関わりがある自分以外の誰かに対して、
どれくらいポジティブな言葉を使っているでしょうか。
以前、医療従事者の方からこのようなお話を聴いたことがあります。
催眠療法を受けられた方によくみられる傾向として、
子どもの頃に親や学校の先生などから言われた言葉が心の奥にひっかかっており、
その言葉が本人の気付かぬところで自己評価を低くしているということがあるのだとか。
これは、「きつく叱ってはダメ」という意味ではなく、
どのような言葉をかけたのか、
どのような言葉のかけ方をしたのか、ということが鍵になっているとのこと。
例えば、子どもがふざけて、わざとグラスを落として割ったとしましょうか。
その様子を見て「なんて悪い子なの」と
その子を否定するようにも取れる言葉を使うのではなく、
「わざとグラスを落として割るのは悪いことよ」と
行動を指摘する言い回しや言葉の使い方をするといったイメージです。
この例は、親子間でのシチュエーションですが、自分自身に対しても同じこと。
「私はなんてダメなんだろう」「私はどうしていつもダメなのかしら」
というような言葉を自分にかけ続けてしまうと、
水や植物と同じで、自分で自分自身を目には見えない悪影響で縛り付けてしまいます。
結果、すくすくと育つはずの自分の可能性や感情が芽を出せなくなってしまいます。
呪文という言葉を使ってしまうと現実離れした魔術的なものや、
そのような世界をイメージしてしまいますが、
決して非日常的なものではなく、
私たちが日頃から使っている言葉は魔法にも呪文にもなるのだと思うのですがいかがでしょう。
あなたが発したポジティブな言葉は自分や周りの人たちにステキな魔法をかけます。
それは愛情であったり、友情であったりと形は様々。
そして、ちょっぴり照れてしまうようなポジティブな言葉ほど不思議な力を秘めています。
照れて躊躇ってしまうのは、それだけ強くて温かい言霊だという印。
最近、ポジティブな言葉がお留守だったかも。
そのように感じられた方は、
今日はポジティブな言葉を意識してみてはいかがでしょうか。
今日も、ここへ足を運んでくださった皆さんと、
皆さんの大切な方々が元気に笑顔で過ごされていますように☆彡