ミニカーが好きだと言う小さなお友達へのプレゼントにミニカーを購入することにした。
ミニカーという名の通り、手のひらサイズのカワイイ車のおもちゃだ。
子どものおもちゃだからと言って手を抜いておらず、
大人の本気が込められている所に大人の私も心を鷲掴みにされてしまうのだ。
小さなお友達へのプレゼントのはずが、
気付けば自分用にも購入しようとしている始末。
これであれば、子どもっぽくないからレイアウト次第ではインテリアとしても使えるかも。
そう思って購入したミニカーが我が家には結構な台数ある。
どこに飾ってあるのかというと、全て収納庫の段ボールの中で待機しており、
クリスマスの時の飾りとして使ったり、
小さなお友達が来るホームパーティーの時にだけインテリアとして登場させたり、
とびっきりのお気に入りは、
大掃除や引越の際に段ボールから取り出し、眺めて楽しむだけの、
少し勿体ないような状態だ。
インテリアとして素敵にレイアウトすることはできるのだろうれど、
そもそも我が家のテイストとは全く異なることに、どうして購入時に気付かないのだろう。
いや、気付かないのではなく「何とかできる」そう思ってしまうのだ。
もちろん、気に入って購入しているため、
しばらくは目に入る所に飾ってもみるのだけれど、
「この空間には合わない」そう思って、収納庫内の段ボール箱へそっとしまわれていく。
先日も収納庫の掃除をしながら、
この車の台数は、私が見切り発車してしまった回数なのか、と少々複雑な気持ちになった。
そう感じたにも関わらず、
またこうして真剣に素敵なフォルムのミニカーを前に思いを巡らせて
吟味している訳なのだけれども。
子供向けのおもちゃにも手を抜かない日本企業のプロ魂は、
こうして何度も私の心を鷲掴みにするのだ。
車が好き。
そう公言する私は、車の免許を取らぬまま大人をやっている。
多分、これからも免許を取ることは無いのだろうと思う。
だからだろうか、自らハンドルを握る小さな夢を
手のひらの上のミニカーに乗せて眺めているのかもしれない。