数日前に郵便局員の方が配達物を持ってきてくださった。
その時に、ご紹介だけさせてくださいと言って手渡された1枚は、
暑中・残暑見舞いはがき、かもめ~るのお知らせでした。
新年のご挨拶をしてから、そう時は経っていないような気もするのだけれど、
今年も着々と時を重ねているのだと感じたところでございます。
夏のご挨拶と言えば、お中元もそのひとつ。
感謝の気持ちあってこその準備ではあるものの、
慌ただしい日々の中では贈り物の手配を忘れないようにしなくては、
ということに意識が向きすぎてしまい、
形式的なものになってしまうことも多いものです。
そこで、今回はお中元を贈るときに添える大和言葉を覗いてみたいと思っております。
お時間がありましたら、のんびりお付き合いくださいませ。
お中元の時季は相手と言葉を交わす機会が増えるかと思います。
例えば、贈り物を送ったあとに、急に品物が届いて相手を驚かせてしまわないように、
事前に品物が届くことをお知らせしておく場合もあるかと思います。
また、お中元が先方に届き、お礼の連絡をいただくこともあるかと思います。
その時に、「受け取って下さい。」、「お受け取り下さいませ。」と
シンプルな言葉を使っても間違いはありませんし、失礼でもありませんが、
「どうぞお納め下さい。」、「どうぞお納め下さいませ。」といったフレーズを使いますと、
柔らかい気持ちや感謝の気持ちを、
優しい印象と共に届けることができるのではないでしょうか。
そして、今度は自分が頂く側に立った際に、贈り物へのお礼の言葉を先方にお伝えするかと思うのですが、
「ありがとうございます。」とだけ伝えるのではなく、
感謝と共に、ちょっとした感想をお伝えしてみてはいかがでしょうか。
贈り物は、相手のことを思い考えて選んで贈りますので、
どうだったかしら?気に入っていただけたかしら?と気になっているものです。
「ステキなお品物をありがとうございます。」
「珍しいものをありがとうございます。」
「これから家族でいただきます。ありがとうございます。」
「家族で美味しくいただきました。ありがとうございます。」
「早速、使わせていただいております。ありがとうございます。」
といった具合に、ちょっとした感想をお伝えすることは、贈り物に対しての感謝だけでなく、
相手が贈り物を選ぶ際に、思い考えて下さったことに対しての感謝の気持ちも、さり気無く添えることができます。
もし、この、ちょっとした感想を上手く言葉にできない場合には、
「お心遣いいただきまして、ありがとうございます。」とお伝えするのも良いかと思います。
「お納め下さいませ」、「お心遣いいただきまして」といった大和言葉は、短いフレーズでありながら、
慌ただしい日常の中に柔らかな穏やかさを運んでくれます。
今年の夏のご挨拶には、あなたらしい大和言葉を添えてみてはいかがでしょうか。
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