幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

トランプでモデルを務めている彼らとは?

f:id:hiiragi1111:20170628114351j:plain

先日、第45代アメリカ合衆国大統領であるドナルド・トランプ氏の名を出したからだろうか。

最近の私は「トランプ」という言葉が鍵となり、

カードゲームで使用するトランプ絡みの様々な記憶が引き出されている。

トランプゲームは老若男女を問わず、

国内外の人たちと簡単に遊ぶことができるゲームのひとつ。

今思えば、外国暮らしをしている間、コミュニケーションツールのひとつとして

そこそこお世話になったような気がしている。

当時の私は、話のネタにと数種類の和柄のトランプを日本から持参していた。

私が思う以上に、その柄からは異国情緒が感じられたのだろう。

帰国する時には全て貰い手が決まり、

中にはトランプを素敵に額装し、インテリアに変えてしまった友人もいた。

 

私たちは、当たり前のようにこれを「トランプ」と呼んでいるけれど、

本来「トランプ」という言葉は「切り札」という意味であるため、

外国で「トランプで遊ぼうよ」と言っても全く通じないのだ。

私は当たり前のように「トランプでもする?」と誘っては、

訝し気な眼差しを向けられたことは一度や二度ではなかった。

どうして私たち日本人がトランプと呼んでいるのか。

それは、先人たちがトランプに興じる外国人を見ていたときに、

彼らが発していた切り札(トランプ)という言葉を、

カードそのものを指しているのだと誤って受け取ったことが、きっかけなのだそう。

 

トランプはトランプでしょう、そのような気持ちでいた当時の私に、

これは「トランプ」ではなく「カード」と呼ばれるアイテムだと、

ご指導タイムが設けられたことがあったのだけれども、

その時にとても興味深い話をたくさん耳にしたのだ。

その話は、カードに記されているスペードは貴族を、ダイヤは商人を、

ハートは聖職者を、クラブは農民を、という具合に

マークは階級を表しているというお約束の話に始まり、

トランプカードに登場する人物たちには全てモデルが居て、

トランプカードに治められている姿、アイテム、顔の向きなどには、

意味やエピソード、歴史などが含まれていたのだ。

f:id:hiiragi1111:20170628114418j:plain

個別にお話したのではいつまでも終わりが見えないため、

いくつかの、さわりの部分だけをご紹介させていただくと

スペードのキングのモデルとなっているのは、

旧約聖書に登場する古代イスラエルのダビデ王。

ダビデ王と言うだけでは、イメージも湧きにくいと思うのだけれども、

ダビデ王は、ミケランジェロの「ダビデ像」のモデルにもなっている、この彼のこと。

f:id:hiiragi1111:20170628113643j:plain

お世辞にもスペードのキングと似ているとは言えないけれど、

スペードのキングを目にした際には、ダビデ像を思い出してみてくださいませ。

 

そして、幸せのレシピ集内で時々登場するジュリアス・シーザーも、

ダイヤのキングで、カードのモデルを務めております。

そして、このダイヤのキングの姿は、

横にいるクレオパトラを見つめているという説もありまして、

様々な想像が膨らむストーリーが忍ばせてあるカードです。

 

最後にもう一枚。

ハートのキングにもモデルはいるのですが、

私の記憶に深く残っているのは、モデルとなった人物の話ではなく

ハートのキングにだけお髭が無い理由です。

実は、ハートのキングのモデルにもお髭があったようなのですが、

絵柄を板に彫っていた彫職人が手を滑らせて、お髭の部分を削り落としてしまったのだとか。

しかも、彫り直しをすることなく、お髭が無いままのデザインを世に出しまして、

私たちが知るハートのキングにはお髭が無いのです。

この時代のお髭は、威厳やファッションも兼ねていたと思うのだけれども

わたくし、ハートのキングを目にするたびに、

お名前は存じ上げませんが、お気の毒に……、と思って見てしまうのです。

 

いつの日か、機会がありましたら、

カードの奥に忍ばせてあるエピソードにも触れられればと思っておりますが、

本日は、この辺でお開きとさせていただきたいと思います。

本日も、良き日となりますように☆彡

画像出典:https://jp.pinterest.com/