幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

小さなオトモダチの透明コーラマジックショー。

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昨年の今頃だったかしら。

友人宅にお呼ばれしたのです。

そこには小さなオトモダチもいたのですけれど、

私がテーブルに着くや否や、

「透明のコーラ、飲みたい?ね、飲みたい?ね、飲む?」とプレッシャーをかけてきました。

「いただきます」いや、「いただかせて下さいませ」としか答えようがないような状況に

笑いながら透明のコーラを飲みたいと答えると、

冷蔵庫から小さな体でコーラと小さめの牛乳パックを両腕で抱えながら持ってきました。

私の目の前のグラスをヒョイっと持ち上げながら「タネもシカケもありません」。

突然、小さなオトモダチによるマジックショーが始まったのです。

とんでもない物を飲まされそうな空気に若干ハラハラしつつ

ケセラセラと腹をくくってマジックショーを見守ることにしました。

 

しゅわわわーっと爽やかな音を立てながら、透明のグラスにコーラが注がれます。

「ここ、ちゃんと見て」と注意喚起を促しながら、今度はそこに牛乳を注ぎます。

コーラから、しゅわわわーっと炭酸ガスの泡が溢れ出し、

コーラはカフェラテのような柔らかい色合いの飲み物に姿を変えたのです。

グラスとテーブルはビチャビチャになり、

いつ、この目の前のものを飲めと言われるのだろうかと私はハラハラです。

それから数分するとコーラの下には沈殿物が溜まり、

その上部にはグラスの向こう側が見えるくらいには透明化した、

薄い黄色のセロファンをまとったようなコーラが登場しました。

「すごい!コーラが透明になったね」と拍手した私のリアクションに気分を良くしたのか、

小さなオトモダチは泡でびちゃびちゃになったグラスを

「どうぞ、飲んで」と私の前に差し出し、キッチンの方へ消えていきました。

グラスの底には、見た目に少々問題がある沈殿物が沈んでおり、

飲むことを躊躇っていると、「飲まないの?」とオトモダチ。

わたくし、意を決して飲みましたとも。

透明な部分のお味は、美味しいと言えるようなものではなかったものの

マズイと言うほどのことも無く、

炭酸が抜けて味が薄まったコーラといったお味でした。

だけれども、今後はご遠慮させていただきたいお味でございます。

 

後で調べてみたのですが、

これは、牛乳に含まれる「たんぱく質」と、コーラに含まれている「酸」に理由がありました。

「たんぱく質」と「酸」が化学変化を起こし、

たんぱく質が酸によって固まりグラスの下に沈んでしまうのです。

この科学反応を美味しくイメージできるのは、

高たんぱくで低脂肪のヘルシーなカッテージチーズでしょうか。

カッテージチーズは、牛乳にお酢やレモン果汁を加えれば、

自宅でも簡単に作ることができますが、

コーラと牛乳のマジックと同じように、たんぱく質と酸による化学反応を利用して作られます。

 

この小さなオトモダチは、実験のような遊びが大好きなのです。

わたくし、過去にはガムとチョコレートを一緒に食べさせられたこともありまして、

密かに、このお友達から差し出される「たべもの」にはドキドキしております。

お子さんがいらっしゃるご家庭では、

夏の自由研究に「透明コーラ」と「カッテージチーズ作り」はいかがでしょうか。

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