今年もまた9月9日の重陽の節句(菊の節句)が近づいてきましたね。
五節句のトリを務める重陽(ちょうよう)の節句は、
古の頃のような盛り上がりはありませんが、
大人が粋に楽しむことができる節句のように感じます。
重陽の節句を含む5つの節句のお話は、これまでにも触れておりますので、
今回は、重陽の節句にちなんだ「菊湯」にフォーカスしてみたいと思います。
季節の変わり目に崩しがちな体調を整える手助けをしてくれる「菊湯」、
ご興味ありましたら、お好きなお飲み物を片手に、お付き合いくださいませ。
菊は災厄を払うことができ、長寿を手にすることができる薬として親しまれ、
重陽の節句には欠かすことができないお花です。
重陽の節句の前夜には菊に真綿をかぶせておき、
翌朝、朝露で湿った真綿で体を拭く「菊の着綿/被綿(きくのきせわた)」、
杯に菊の花びらを浮かべて飲む「菊酒」、
菊の花びらを乾かして枕に詰めた「菊枕」は、
まじないがかった贈り物としても人気があったといい、
先人たちは菊を使って様々なことを楽しんでおりました。
そして、環境は違えど、
夏から秋への変わり目に体調を崩しがちだったのは先人たちも同じだったのでしょう。
この時季は菊湯を楽しんでいたといいます。
私たちは猛暑から身を守るために、
冷房や冷たい食べ物、飲み物によって体を冷やしすぎてしまったツケが、
疲れと共に不調となって出てくる頃。
重陽の節句の時季は菊の力を借りた菊湯がおすすめなのです。
菊には、ヒノキやネロリといった精油にも含まれている
カンフェンという精油成分が含まれているのですけれど、
この成分がいい仕事をしてくれるのです。
皮膚を程よく刺激して血行を促進し、保温してくれる上に、
新陳代謝をアップさせてくれますので
夏の間に体内に溜め込んでしまった不要なものを
体の外へ出す手助けをしてくれると言われています。
菊湯に使用される菊は野生のものを乾燥させて使いますが、
花や、菊の葉をフレッシュなままバスタブに浮かべて香りを楽しむこともできます。
小ぶりなスプレー菊は花数も多いですし、
葉っぱもしっかりと香りますので1本あれば十分、菊湯を楽しむことができるかと思います。
お湯を張ったバスタブに摘み取った花と葉っぱをパラパラと浮かべるだけのお手軽さ。
最近お疲れ気味だと感じている方はスプレー菊で夏の疲れをとりつつ、
重陽の節句も楽しみつつ、フラワーバスでレディ気分もご堪能あれ。
日々の暮らしを楽しみながらハッピーセンサーの感度も上げていきませんか。
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