食中毒=梅雨の時期という構図は、
もう成り立たないのではないかしら、と思うことがある。
梅雨の時期は誰もが食中毒に注意しているため、食中毒も起こりにくいように思う。
気を付けなくてはいけないのは、
暑さが和らぎ皆の気持ちもふっと緩まるこの季節ではないのかと。
私たちの体が持つ免疫力のおかげで食中毒に気付きはしないものの、
大事には至らなかったレベルでの食中毒は、私たちが思う以上に家庭内で起きているのだとか。
毎日使っているキッチンアイテムである食器洗い専用のスポンジ。
毎日使うからこそ、殺菌も習慣になっているはずなのだけれど、
食器洗い専用スポンジの雑菌は排水口のそれと大差ないのだそう。
今回はキッチンの食器洗い専用スポンジの除菌、殺菌に関するお話を少し、と思っております。
季節の変わり目にキッチンの除菌、殺菌を
セルフチェックするきっかけにしていただけましたら幸いです。
食中毒予防のために注意する点は、
細菌などを食べ物に付けないこと、
食べ物に付いてしまった細菌を増やさないこと、
食べ物や調理器具に付いてしまった細菌を除菌する、殺菌することなのだそう。
この予防を踏まえた上で、食器洗い用スポンジにできる、
除菌・殺菌方法を5つほどおさらいしてみましょうか。
皆さんがご自宅で行われてる方法は、どちらの方法でしょうか。
【1】除菌ができる洗剤を使う。このような除菌を兼ねた洗剤を使っている方も多いかと思いますが、普段使いするだけでは、スポンジの中の除菌まではできません。除菌も出来る洗剤を使用する際には、使用後にスポンジをきれいに洗い、きらいな状態のスポンジに洗剤を含ませて泡立たせ、次に使用するまで泡をスポンジ内に閉じ込めておきましょう。
【2】沸騰させたお湯で煮沸消毒する。使用後、きれいに洗ったスポンジを沸騰したお湯が入ったお鍋に入れ、そのまま10分ほど煮て殺菌します。その後、お湯が冷めるのを待ち、スポンジの水気を切り、しっかり乾かします。もしくは、使用後、きれいに洗ったスポンジに熱湯をかけて、スポンジ内部まで熱湯を行き渡らせた後に水気を切って乾かします。
【3】殺菌が得意な塩素系漂白剤で漬け置き殺菌。使用する漂白剤の指示に従って希釈した塩素系の漂白剤液に2~3分程漬け置きします。この時、スポンジの奥まで漂白剤液が染み渡るようにしっかりと含まます。後は、念入りにすすぎ、水気を切って乾かします。
【4】電子レンジで時短殺菌。除菌や殺菌は、こまめに行いたいのですが、クタクタになってしまった夜に煮沸消毒に辿り着けない日もあります。漂白剤をあまり使いたくない方もいらっしゃるでしょう。そのような時に私が頼るのは電子レンジで時短殺菌です。もちろん、全ての菌を死滅させることはできないのですが熱に弱い菌は熱で殺菌することができます。スポンジを使用した後、きれいに洗ったスポンジを軽く絞ります。この時、スポンジ内に水がある程度は残っている状態にします。これを電子レンジに入れて加熱します。(※私の場合は500Wで50秒加熱し、スポンジの熱さを確認して、10秒~20秒ほど再加熱します。)その後、粗熱が取れたら取り出して水気を切り、しっかりと乾かします。
注意しなくてはいけないのは、金属が含まれているようなものは発火などの危険がありますので、加熱しないこと。また、稀にスポンジが熱によって溶けてしまう場合があります。ご使用の電子レンジやスポンジによって加熱具合が変わりますので、初めは短時間から始めてみてくださいませ。
【5】太陽で除菌。お布団などと同じですね。しっかりと洗ったスポンジの水気を切り、3時間ほど太陽でしっかりと乾かして除菌します。わたくし、今はスポンジの天日干し除菌はしていないのですが、過去に2、3度、スポンジが風に飛ばされ行方不明になった経験がございます。とても簡単な除菌方法ですが、スポンジが風で飛ばされぬようご注意あれ。
様々な除菌専用アイテムなども販売されておりますが、
「既に自宅にあるものを使って効果的な除菌をする」という視点での除菌、殺菌となると、
このような方法が確実なのではないでしょうか。
そして、これは余談になりますが、
昨年の今頃、カレーに潜むウィルシュ菌のお話をさせていただきましたが、
カレーが付いた食器を洗った時などは特に、
スポンジの除菌、殺菌を念入りに行ってもよいのではないかと思います。
基本はしっかりと洗って乾かすことです。
スポンジは水分が乾燥しにくく、雑菌が繁殖しやすいものです。
これから寒くなってきますので食中毒の心配は要らないと思ってしまいがちですが、
快適な家の中は菌にとっても快適です。
過敏になる必要はないけれど、その時々の時間の都合に合わせて、
いくつかの殺菌方法を準備しておくのも良いのかもしれませんね。
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