初めて入ったカフェでお茶をしながら店内をぐるりと見渡して、ふと思う。
私が想像している以上に足を組んで座る方の割合は高いものなのだなと。
幸せのレシピ集内では、お腹周りの引き締めや,
体のバランスを整えることへの妨げ行為のひとつとして
「足を組む」ということに触れたことがあります。
ビューティーケアやヘルスケアと足を組むという行為との関係には、
まだまだ興味深いものがありますが、
今回は、「足組み」から「人の心理」をちらり覗いてみませんか。
ご興味ありましたら、お好きなお飲み物片手に、お付き合い下さいませ。
整体やマッサージなどに行かれる方は体の歪みについて、
お話を聞いたことがあるかと思いますが、
私たちの体は左右対称ではなく、どちらかに傾いています。
人は、この傾きを不安定に感じ、不安を抱いてしまうため、
無意識に不安の原因である不安定さを回避するために足を組み、
体全体のバランスを取ることで、安心したいという心理が働いています。
また、足を組む時には椅子に座っていることが多いかと思うのですが、
仮に体が左右対称に限りなく近く体のバランスが取れていたとしても、
椅子に座っているときというのは、両足ともに地面に着地してはいるものの、
踏ん張りが効かないため、人は無意識下で、この状況を不安定だと感じます。
この不安定さを回避し、気持ちを落ち着かせたいと感じる人は、
無意識に足を組み、体重を片方へかけることで体を安定させて、
安心感も得ているという見方があります。
と同時に、どのような状態で足を組んでいるか、
という視点から「足組み」を見た時に分かることがあります。
足を組む際に軽く組む場合と、ぎゅっと力を入れた状態で組んでいる場合があります。
軽く組んでいる場合には、相手に対して安心しており
体のバランスを取って安心したいという心理と、
状況に対して安心しているという心理が混ざり合っていることを読み取ることができます。
一方、ぎゅっと力を入れた状態で足を強く組んでいる場合は、
体のバランスを取って安心したいという心理と、
相手に対して防衛心が表れていることがあります。
この辺りをベースにして、更に細かくみていきますと、
何度も足を組み直している場合には、
その状況に対して不安感やストレスを感じていたり、
感情が高ぶっている表れだとも言われておりますので、
場合によっては、話題や場所を変えるなど、
その場の空気を変えることが功を奏すこともあります。
他には、太ももを重ねる足組みではなく、
足首を交差させるようなスタイルで足を組む方もいらっしゃいますね。
このような癖があるかたは、ロマンチストであったり、子供らしさを秘めていたり、
独自の世界観を持っている傾向にあるのだとか。
今回、ご紹介した「足の組み方」から見る「人の心理」は、ほんの一部分ですが、
その時々の足の組み方や、足の組み方の癖を見てみますと、
感情や性質の一部が表れていることがあります。
私たちの体は、私たちが知っている以上に、
様々なサインを日々、解き放っているようですね。
たかが足組み、されど足組み。でございます。