可愛いでしょ。
そう言って送られてきた画像に写っていたのは、
ポップでキュートな色合いの古典柄が組み合わされた可愛らしいお守り。
初めは匂い袋かなにかかと思った。
だけれども、それがお守りだと知り、お守りも進化していることを知った。
進化は、お守りの色やデザインだけではなかった。
このお守り、名を「OMAMO」と言うそうなのだけれども、
一人一人のお願いごとに合ったオリジナルのお守りをインターネットで注文する仕組みだという。お守りをインターネットで注文?と、友人の文面につい首を傾げてしまったけれど、
東京にある「池上實相寺(いけがみじっそうじ)」の副住職の酒井さんが、
依頼人(注文者)の願いに合わせた古典柄を組み合わせ、祈祷を行って初めて、
お守りとして完成するのだそう。
幸せのレシピ集内でも時々、
古典柄が持っている意味やストーリーに触れることがありますが、
「OMAMO」に使用できる柄は30種類以上あり、
この柄の意味を上手く組み合わせることで、
様々なお願いごとに対応できるようになるとのこと。
例えば、海の波をモチーフにした青海波という柄がありますが、
波が繰り返す様子を表したこの柄には、
良いことが続く、繰り返されるという意味が含まれている縁起の良い柄です。
そして、金魚には金運が上がるという意味が含まれています。
この2つの柄を組み合わせると、
「ずっとお金に困らないように」というお願いに対応するお守りが出来上がります。
「池上實相寺(いけがみじっそうじ)」のサイトにある動画では、
小さな子が「オネショをなおしたい」と副住職の酒井さんに悩みを打ち明けています。
酒井さんは、流水と檜の垣を組み合わせることで、
流水を檜垣でせき止める=オネショ防止のお守りを作るのだそう。
お守りと言えば、お願いごとの内容は決まっているものだったけれど、
時代が代わり、お願いごとの内容も多様化している世の中を見て、
人々が抱く、様々な悩みやお願いごとに少しでも応えられたならという
酒井さんの想いから生まれたお守りが「OTOMO」です。
もちろん、お守りを持っただけで、願っただけで、
そのお願いごとが叶うというわけではないでしょうけれど、
ポップでキュートなお守りが、頑張る背中を押してくれたり、寄り添ってくれたりすることで、
自分の中で眠っている力が湧いてくるのかもしれませんね。
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