ワタクシ、気付けば随分と長く大人をやっておりますが、
何となく知った気になっているモノゴトが、たくさんあるのです。
「何となく知っている」という状態でも、そう困ることもないのですけれど、
改めて知ってみると、小さな扉がそっと開いて、
ちょっぴり豊かな世界へ足を踏み入れることができたりもするものですから、
全てのモノゴトは一期一会、そのように思います。
壮大な話でも始まるかのような前置きをしてしまったのですが、
連日、ポストを覗けば入っているチラシの類。
その中に紛れるようにして入っている大切な封書を処分してしまわないように、
引き抜き抜く作業にも飽きてきた柊希でございます。
チラシやフライヤーは、皆さんも、ご自宅のポストを覗いて、新聞の折り込みで、外出先でと
目にする機会や手に取る機会が多いものの一つではないでしょうか。
そこで、今回のお話コードは「チラシとフライヤー」でございます。
チラシとフライヤーは同じもの?別もの?違いは?簡単ではありますが、
この機会に一度、さらりと確認してみませんか。
まず、チラシ。
こちらは、情報を「巻き散らかす」「散らす」という言葉が語源と言われております。
一般的には、新聞の折り込み広告やポスティングされる広告や街中で配布される広告などが、「チラシ」と呼ばれるものです。
ポスティングされたものを手にした時に、
自分には関係がない広告が入っていることも多いかと思うのですが、
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる戦法で大量にばら撒かれる広告ですので、
低価格で作製されていることが多いのが特徴です。
紙は薄めのものが使われており、目を惹きやすい派手なデザインや色使いに。
内容はシンプルで分かりやすくまとめられる傾向にあります。
一方、チラシと同じような意味で使われているフライヤーという言葉。
チラシよりも少しオシャレな印象を抱かせますが、
これは、「チラシ」や「ビラ」の類を英語で表したものです。
飛行機やヘリコプターなどから広告を撒くことが許可されていた時代があり、
広告が空を飛んで人々の手元にやってくる様子から、
この手の広告はフライヤーと呼ばれておりました。
今は、ヘリコプターから広告をばら撒くことはできないため、
その広告の在り方にも少し変化が起きております。
様々なお店や美術館、劇場、ライブハウスといった場所に据え置かれている
ポストカードや名刺サイズの広告を目にしたことはありませんか。
チラシとは異なり小さめのサイズではあるものの、
厚みのある紙が使われており、デザイン性が高く、
イベントの告知や広告であると同時に、
ひとつの作品でもあるような印象を抱かれることがあるかと思います。
こちらは、興味を抱いた方に直接手に取っていただけるように作られていたり、
何かしらの共通点を持った人の手に渡る様に、作られております。
「広告」、「告知」という意味では「チラシ」も「フライヤー」も同じではありますが、
その目的や使い方には違いがあることが分かっていただけるのではないでしょうか。
今日のあなたが手にしたソレは、目にしたソレは、「チラシ」でしょうか。
それとも「フライヤー」でしょうか。
広告を手にされた際には、今回のお話をチラリ、思い出していただけましたら幸いです。