ご自身の血圧を気にかけている方、ご家族の血圧を気にかけている方、多いですね。
私の周りには、年齢に関係なく、
血圧を健やかに保つためのお薬とお付き合いしている方がいらっしゃるので
自然と色々な話を耳にします。
幸せのレシピ集の中でも様々な角度から血圧に触れているのですが、
今更だけど、血圧って何?
血圧が高いとどうしていけないの?
といった部分には触れてこなかったような気が致しましたので、
今回は基本を確認してみようかしら、と思っております。
柊希の脳内整理を兼ねておりますゆえ、専門用語はざくざく噛み砕いた状態ではありますが、
この機会を、血圧に関する情報の理解を深めやすくするためのセルフチェックや
暮らしのヒントなどにお役立ていただけましたら幸いです。
|今更だけど血圧って何?
心臓はポンプのような働きをしており、私たちの体の隅々にまで血液を行き渡らせています。
心臓から送り出された血液は、
血管(動脈)を通りながら全身の細胞に栄養や酸素を届けて回ります。
この、心臓から血液が送り出されるときの勢いで、
血液が血管(動脈)の内壁を押すのですが、
この血管(動脈)の内壁を血液が押す力(圧をかける状態)が、血圧です。
そして、心臓から押し出された血液は、
動脈を通りながら細胞に栄養や酸素を届けて回った後は、
静脈を通って老廃物を回収しながら心臓に戻ってきます。
このような流れで血液は体内を循環しているのですが、
心臓が血液を押し出した瞬間が一番、血管の内壁を強く押しますので(圧力がかかる)、
この数値を最高血圧と呼んでいます。
逆に、全身を巡り終えて血液が心臓に戻ってきたときは、
心臓は血液を押し出した後で血管の内壁を押す力(圧力)が一番弱まっている状態なので、
この時の数値を最低血圧と呼んでいます。
この数値は、心臓から送り出される血液の量だけでなく、
血管年齢という表現もありますが、血管のしなやかさ、硬さによっても圧力が変わってきます。
送り出される血液の量が増えれば血圧は上がります。
血圧が上がっているということは、
血液を送り出すために多くのエネルギーを必要としているということもあります。
そして、血液による血管への圧が小さければ、血圧は低いとも言えます。
「血圧」のおさらいは出来ましたでしょうか。
|血圧が高いとどうしていけないの?
激しい動きをせずに過ごしているときと、運動をしたときとでは血圧が変化します。
これは、運動すると体中の細胞が栄養や酸素を普段以上に必要とするため、
心臓もたくさんの血液を送り出して栄養や酸素を細胞に届けようとしているサインです。
ですが、特別な疾患等を除いて、常に血圧が高いということは、
血管が様々なダメージを受けているというサインです。
主な原因として挙げられるのは、
血管が硬くなり、しなやかさがなくなってきたことで、
血液による衝撃(圧力)が血管の内壁にダメージを与え続けている状態になっている。
余分なコレステロールが血管の内壁に付着して、血管を細くしてしまっていて、
血液が思うように流れずに血管に負荷をかけている状態になっている。
血管が健康であっても、血液がドロドロで思うように流れていかないことによって、
血管に負荷がかかっている。
というようなことです。
そして、これらの負荷は血管だけでなく、心臓にも負荷をかけているのです。
「血圧」のおさらいをしたときに、
「心臓が血液を押し出した瞬間が、一番、血管の内壁を強く押す」と言いましたが、
ただでさえ、血液を送り出す瞬間には大きなエネルギーを必要とするのに、
血液がドロドロしていたり、血管が細くなっていたりしたのでは、
普段よりも力を入れて血液を押しださなくてはいけないというわけです。
これを24時間、365日、休むことなく続けるわけですから、大変だと思いませんか。
このようにして負担をかけすぎてしまいますと、
脳梗塞や心筋梗塞といった病を引き起こしてしまうという仕組みです。
年齢を重ねると、これまで生活をしてきた蓄積がありますので、
大なり小なり血圧の数値は変化していきます。
ですが、日々の暮らしの中で少しずつでも
心臓のこと、血管のこと、血液のことを気に掛けることができたら、
負荷を軽くしてあげられるような気がしませんか。
そして、このような仕組みを確認し直してみると、
血液をサラサラにすることがどうして体に良いのか。
コレステロール値に気をつけたなら、何がどう体に良いのか、腑に落ちるのではないでしょうか。
同じことを続けることは大変ですので、
まずは、血液をサラサラにすると言われている食材を毎日何かしら1つ、摂ってみる。
というのでも良いですし、
エレベーターやエスカレーターを使わずに、今日は階段を使ってみる。
寝る前に5分間だけ、丁寧にストレッチをしてみる。
コレステロール値が上がるような食事を楽しんだ翌日は、ヘルシーメニューを意識してみる。
というのでも良いですし、
今日はこれを、今週はこれを、今月はこれをやってみよう。という風に、
自分に合うリズムや、対処法などを見つけてみると良いかもしれませんね。
もちろん、10人居れば10通りのリズムや対処法がありますので、
その過程も楽しみながら。
今回も柊希の脳内整理にお付き合いくださった皆様、ありがとうございます。
「今日もカラダにいいことひとつ」そのような気持ちでまいりましょ。