幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

宝物は、もっと自由でいいんじゃないかしら。

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スーパーのお惣菜コーナーの前を通りかかったら、姉妹だろうか。

小さな女の子が2人、何かを覗き込んでいた。

通り過ぎるついでに私も彼女たちの更に上から覗き込むと、

フードパックの蓋を閉じる際に使う輪ゴムが入れてある箱を覗き込みながら、

「きれーい」、「宝物だね」、「腕に着けたらいいんじゃない」そのようなことを言っていた。

その輪ゴムは、万が一、お惣菜の中に混入してしまった際に

食品ではないことが分かるよう配慮されたものだと思うのだけれども、

少し蛍光がかった紫やピンク、ブルーといった目にも鮮やかな色をしていた。

 

ふと、少し前に友人が言っていたことを思い出した。

子どもが学校から帰ってくるなり、

明日が楽しみだと言ってリビングでぼーっと翌日に思いを馳せていたのだそう。

何をそんなに楽しみにしているのか尋ねると、

明日の給食にはイチゴジャムが出るのだと満面の笑みで返されたという。

友人は、「栄養のバランスを考えて頻繁に食べるわけではないけれど、

それでもイチゴジャムは家でも食べているし、

特別珍しいものというわけでもないのにね」と笑いつつ、

「腑抜けになれるくらい楽しみだと思えること、私も欲しいなー」と続けた。

そして、そう思えることを次から次に見つけてくる我が子を、

宝探しみたいなことが上手くて少しばかり羨ましく思ったりするのだと打ち明けた。

 

子どもの頃は、形があろうが無かろうが何でも宝物にできたし、

抱えきれないほどの宝物を持てていたように思う。

それが、本人の成長や経験値と共に少しずつ形をかえ、厳選されていったりもする中で、

宝物の定義そのものが変化していく。

それは、質が上がり、本質を見抜くことができるようになった、とも言えるし、

それが大人になることだとも言えるのだけれども、

宝物の定義を自分で窮屈なものにしているように感じることもある。

宝物は、もっと自由でいいんじゃないかしら、と思うのだ。

小さな宝物、大きな宝物、期間限定の宝物、一生モノの宝物、一瞬で消える宝物、

在り方や見え方、感じ方までもが変化していく宝物、色々な宝物があっていいのでは、と。

 

あなたの宝物は何ですか?

 

本当は宝物だと感じているのに、

宝物はひとつであるべき、というような無意識の思い込みによって行き場を無くしている宝物、ありませんか。

思考と感情をもっと柔軟に自由に感じてみると、

ありふれた日常が、実は、今よりもカラフルで、ドラマティックで、ロマンティックだということに

気付くことができるように思います。

カラーゴムを覗き込む姉妹から

日常はもっと楽しむことができると教えてもらったような気がした。

忘れたくないことや、大切なことは、いつだってシンプルだ。

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