ここに足を運んでくださっている方の中に、
沖縄とのご縁が深い方がどれほどいらっしゃるかは分からないけれど、
ワタクシ最近、遅ればせながら沖縄の“カニステル”という名の不思議なフルーツの存在を知ったのだ。
沖縄に恋焦がれている友人が、沖縄へ足を運ぶ度に、現地での様々なことを教えてくれるのだけれど、
カニステルという名が登場したのは、今回が初めてだったように思う。
初めての瞬間というものは不意に訪れるため、
カニステルと聞いた私の脳は、初めて耳にしたその響きを
「蟹、捨てる?」、「クリステル?」、「クリスタル?」、あれ、何だったかしら?と駆け足で変換した。
友人に再度確認し、そのカニステルとは何ぞや?と尋ねると、
沖縄のフルーツショップでも稀に並べられていることがあるというくらいの珍しい南国フルーツだと言った。
艶やかで鮮やかなイエローカラーは、見るからに南国フルーツの様。
形はイチジクを大きく膨らませたような雫型をしており、別名エッグフルーツと呼ばれることもあるのだそう。
収穫時期は、年明けから4月頃までだと言い、
食べた感想は人それぞれ、賛否両論だという不思議なフルーツだ。
その見た目から、南国感を全面に押し出すような濃くてフルーティーな味を想像するのだけれど、
カニステルには果汁のようなものは殆ど含まれておらず、
ゆで卵の黄身のような、サツマイモのような、カボチャのような、栗のような、
フルーツとは異なる類の甘味があり、食感は、もっちりとはしているものの粉っぽく、
まさに卵の黄身や蒸したサツマイモのようなのだそう。
しっかりと熟したカニステルは、とても甘く、ほんのりとフルーティーさも感じられるため、
生のままでも食べることができるけれど、
スイーツやポタージュスープ、サラダなどの材料として使われることが多いという。
友人の説明を聞いた後、カニステルを口にしたことがある方の感想や説明を見聞きしてみたけれど、
感想や説明が賛否両論なのは、しっかりとした甘みと、フルーティーさを内包したカニステルは、
10個に1個ほどしか採れないと言われていることが原因であるように思う。
私はまだカニステルを口にしたことが無いため、実態を掴みきれていないけれど、
新しい味覚に自分がどう反応するのか、チャンスが訪れたときには、迷わず口にしてみようと思っている。
皆さんも機会がありましたら、幻のフルーツ、カニステルいかがでしょうか。
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