幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ペットボトル冷灸で夏日も爽やかに。

f:id:hiiragi1111:20180505123016j:plain

その日は、夏日と言ってもおかしくないくらいにエネルギッシュな1日だった。

駅のホームではスーツ姿の方々が、ハンカチやタオルで汗を拭う姿が印象的で、

既に夏の装いに近い方も大勢いらしたように思う。

昨年、数年前から地味に広がりつつある「ペットボトル温灸」の話題に触れたのですが

記憶に残っている方はいらっしゃいますでしょうか。

あの時は、これから気温が下がっていく頃でしたので、

温灸のお話に絞っていたのですがペットボトル灸には温灸と冷灸があります。

これからは、気温と共に体温も上昇し、熱中症などにも注意をしなくてはいけませんが、

一歩室内に入れば、体は冷房によってキンキンに冷やされる状況が多くなります。

ですから、温灸と冷灸のコツを両方抑えておき、

その時々の自分の体に必要なケアを届けられるようにしておきませんか。

温灸は、下記の過去記事からおさらいしていただくとしまして、今回は冷灸にフォーカス致します。

また、ワタクシの脳内整理を兼ねておりますが、よろしければ、お付き合い下さいませ。

 

東洋医学の知識を使用した「お灸」が体に良いことはご存知かと思いますが、

自分で自分にお灸をするというのは、少々ハードルが高いと思うのです。

これを、温かいペットボトルや冷たいペットボトルをお灸変わりに気になるツボに押し当てることで、

お灸と同じような効果を手軽に手に入れてしまおうというものが、ペットボトル灸です。

 

今回は冷たい飲み物が入った状態のペットボトルや、

ペットボトルの中身を凍らせた状態のものを使用します。

外出先で飲み物などを購入して水分補給をする前に、

ペットボトル冷灸で軽くツボを刺激すれば体温をより効率的に下げることができ、

熱中症の症状として表れる眩暈や吐き気なども予防することができます。

難しいテクニックも不要ですので、

お子さんにもツボの場所をいくつか教えておいてあげても良いかもしれません。

 

用意するものは、

空ペットボトル(350mlほどでOK)にお水を入れて冷蔵庫で冷やしたものか、凍らせたもの。

もしくは、購入したばかりの冷たい飲み物が入ったペットボトルか、飲み物を凍らせてあるもの。

 

これを、ツボに押し当てるのですが、

ペットボトルを直接肌に当てたり、ハンカチを巻いて使用したり、

薄手のインナーの上から当てるなどして温度を調節します。

 

さて、体温を下げたり、熱中症の症状を緩和させたり、防いだりするツボは、

体中にいくつもあるのですが、今回は外出先でも手軽に冷灸できる場所を3つ確認します。

 

【大包(だいほう)】

まずは、大包(だいほう)と呼ばれるツボ。

場所は、腕を組むような態勢で両腕をクロスさせて手のひらをワキで挟みます。

ワキの中央から下全体を親指以外の指全体を使って押せる辺りなのですが、

ピンポイントは小指が触れる辺りです。

f:id:hiiragi1111:20180505122051p:plain

大包(だいほう)は以前、汗を抑えるツボとしてもご紹介させていただいておりますので、

体温を下げて熱中症を予防できるだけでなく、噴き出す汗も抑えられるツボです。

お着物を着る際など、上半身に汗をかきたくないシーンでも役立ちます。

この部分にペットボトルを押し当てたり、

人目が気になる時には、ペットボトルを小脇に抱えるようにして、さりげなく冷やしてみてください。

これは余談ですが、私はズボラなところがありまして……、

一つのツボを覚えておけば、一石二鳥以上のケアができる、効果が得られる、

というような視点でお話させていただくことが多いです。

長いお付き合いの方は、前にも出てきたような言葉だと思われることもあるかと思いますが、

ひとつのケアで欲張って下さいませ。

【大椎(だいつい)】

次に、首を前に倒したときにつき出る骨のすぐ下にある大椎(だいつい)です。

風邪をひきそうなときなどは、この部分を温めることがありますので皆さんご存知かと思います。

f:id:hiiragi1111:20180505123051j:plain

ここは、体温調節の大きなポイントですので、冷やし過ぎない方が良いのですが、

アウトドアを楽しんでいるときや1日中外出しているときなどは、

短時間で体温調節を行うことができますので、上手に利用してみて下さいませ。

【翳風(えいふう)】

最後に、リンパ腺や血管が集中している、

耳たぶの裏側辺りの耳のつけ根にある翳風(えいふう)と呼ばれる場所です。

f:id:hiiragi1111:20180505123113j:plain

この辺りも、体温を下げたり、熱中症による症状を予防することができると言われておりますので、

大椎(だいつい)の後に、翳風(えいふう)辺りでペットボトルをコロコロと転がし、

涼をとってみて下さいませ。

 

体に取り込んでしまった余分な熱を冷ます冷灸ですが、

例えば、真夏の暑い時季であるにも関わらず腹部などが冷たい方もいらっしゃるかと思います。

このような方は、体質や食生活、冷房といった様々な原因から内臓が冷えていると言われています。

このような場合は季節を問わず、必要に応じて温灸ケアも取り入れてみて下さいませ。

関連記事:

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/