先日、家族構成や仕事といった様々な状況によって、生活のリズムも人それぞれで大きく異なるという話になった。
わりとすぐに会うことができる距離にいる友人とは、全く時間が合わなくなり、最後に会ってからそろそろ1年が過ぎようとしている。
お互いに、今は、そのような時期なのだろうと割り切れているのだけれど、
その一方で、毎月顔を合わせる友人もいたりして、必要な時に必要な人と会うことになっているのだろうと感じたりもする。
と同時に「いつでもできる」、「いつでも会える」という言葉は、あまり当てにならないと改めて感じるこの頃だ。
そして話題は、自分に合うのは朝型生活か、夜型生活かという話に及んだ。
身を置く環境によって、ある程度は朝型と夜型が決まりはするものの、
それでも私たちは、そのどちらかを、もしくはそのバランスを自分の意志で選ぶことができている。
しかし、最近目にしたニュースでは、私たち人間の活動が動物たちの生活のリズムに大きな影響を与えているというのだ。
これは、アメリカのある大学の研究チームが発表したそうなのだけれども、
世界に存在している様々な哺乳類の中には、これまでの生活のリズムを捨て、夜行性に転じている種が出てきているという。
これは、狩猟やハイキングといった人間の行動によって、昼間は思うように生活できなくなったため、
仕方なく夜に活動するようになっているのだそう。
生息地域が異なる同じ種の動物同士の行動を観察してみると、
人間の行動が盛んな場所に住んでいる動物たちの方が、夜行性に転じている割合が高く、
この現象は世界中で見られているという。
この状況を聞いただけでは、すぐにピンとこなかったけれど、
昼間に活動していた動物たちが夜行性に転じるということは、生きていくために口にする餌を変えざるを得なくなるということだ。
それは、環境と餌に適応できなければ種族が滅びてしまうことを意味している。
仮に、環境と餌に適応できたとしても、餌が変わるということは、当然、餌となる対象がいるのだから、
これはこれで生態系に影響が出て、餌となってしまった対象や、他の種族や植物が滅びるかもしれないということでもある。
どちらにしても生態系に何かしらの変化が出ることに変わりはないのだから、
この影響が巡り巡って、私たち人間に打撃を与えるであろうことは容易に想像できる。
この研究結果を発表したチームの方は、このようなことも言っているのだそう。
かつて哺乳類は、恐竜から逃れるために夜間に活動していたという説があるけれど、
今では人間が、かつての恐竜のように他の動物に脅威を与える存在になったようだと。
エコの在り方や共存の仕方、自然との関わり方も、もう一段階深く覘いてみるときに来ているように感じた話だった。
相手の心や敷地内に土足で踏み込まないという思いやり、お作法があるけれど、その対象は人だけではないように思う。
そして時に、愛を持って関わらないという関わり方もあるのかもしれない。
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