幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

お作法|節目のご挨拶が増える時季に確認しておきたい言葉。 

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出かけついでに、海外の知人、友人たちに送るクリスマスカードが探しに行った。

カードラックに並べられているカードを眺めながら、また1年経ったのかと思う。

ラックの端には、数は少なかったけれど、年賀状も並んでおり、

いよいよ始まる年末に向けての日々に、気合いを入れなおさなくてはと思ったり、

たまには純粋に、冬休みだ、クリスマスだ、お正月だと無邪気に浮かれてみたいと思ったりした。

目に留まった、遊び心溢れるキュートな年賀状には、「去年は」の文字が、

そのとなりの年賀状には、「昨年は」から始まる挨拶文が印字してあった。

ここだけの話、私は余白が少ないデザインのものを選んでいたりする。

年末の慌ただしさに飲み込まれ、意識が朦朧としている中で書き添える手書きのメッセージ、

余白に見合う長さの文章を、と思うところがあるものだから、

無理をしなくても済むように、予め余白少な目を選ぶのだ。

私の話はさておき、「去年」と「昨年」、どちらを使おうか意識するのは、やはりこの時季ではないかと思う。

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今回は、年賀状のキュートなデザインに惹かれ、印字してある文面の「去年」と「昨年」を見落とすことがないよう、

どちらをどのようなシチュエーションで使うのか、簡単におさらいしておきませんか。

少しずつ寒さも増してきておりますので、温かいお飲み物片手に、お付き合いいただけましたら幸いです。

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「昨年」と「去年」という言葉は、どちらも今年の前の年を指す言葉で、使用機会も多いものですが、

年始のご挨拶や、おめでたい席で「去年」を使うことはNGだと言われております。

「去る」という文字から様々な別れを連想させることが理由になっているのだとか。

ですから、年賀状や、お祝いの席でのご挨拶、目上の方などに使う際には「昨年」を使用します。

このようなシチュエーション以外にも、

丁寧な言葉遣いを意識すべきシーンやお仕事などで使用する際も、「昨年」を使いますと、間違いがありません。

では、「去年」はどのような時に使うのだろうか、と思ってしまいますが、

こちらは、フランクな関係性の相手や、そのようなシーンで使うと良いとされています。

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このような使われ方を見ていると、「昨年」という言葉の方が礼節を重んじるシーンでも使用することができ、歴史があるように思いがちなのですが、

古くから使われてきたのは「去年」の方で、「昨年」という言葉は、わりと新しいものなのだそうです。

どうして、同じ意味の言葉を新たに作ったのかという理由に関しては、

私自身、はっきりとしたものを見つけられていないので、現段階では申し上げられないのですが、

桜を愛し愛でたり、嫌ったりしていた時代もある国民性から想像するに、

時代を経る中で、「去る」という言葉から連想する様々な「別れ」「別離」が関係しているのではないだろうか、と勝手に思ったりしております。

節目のご挨拶や、礼節をもって接するシーンが増える時季でございます。

上手に使い分けてみてはいかがでしょうか。

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