先日、日本の気象情報会社ウェザーニューズの、気象情報サイトをのぞいていたときのことだ。
ふと目に留まったのは、気象情報とは一切関係がない、美味しいみかんを選ぶポイントはヘタの大きさだという話題だった。
毎年幾度か手にするハズレのみかん(甘くないみかん)を回避したい思いが、無意識に湧き上がったのかもしれない。
私の目は、すぐにその記事を追っていた。
そろそろ、冬の風物詩でもある晩生みかん(おくてみかん)を箱買いする方もいらっしゃるかもしれませんね。
たくさんある“みかん”の中から甘そうなものを選んでいるつもりなのに、
家族の中で自分だけが、いまひとつ甘さが足りない“みかん”を高い確率で引き当てているような……。
と感じられている方は、“みかん”のヘタに注目してみてはいかがでしょうか。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいて行って下さいませ。
“みかん”には、ジューシーだけれども水っぽく感じられるものと、甘みが凝縮されたようなジューシーさの“みかん”があるけれど、
この味の違いのひとつには“みかんの木の樹齢”が関係しているという。
育ち盛り真っ只中である樹齢が若い木は、太くて、しっかりとした枝の先に実がなっており、
吸い上げた水分をたっぷりと実に送ることができるのだそう。
ただ、一見、問題がないように見えるこの状況は、実に必要以上の水分が送られてしまうため、
“みかん”本来の果汁が薄められたような、水っぽい印象の“みかん”になってしまうという。
一方、樹齢が15年を超えてくると、枝が少しずつ細くなることから必要以上に水分が実に送られることがなくなる上に、枝と実を結ぶヘタも小さくなるため、
枝が実の重みでぶら下がるような状態になり、養分もたまりやすく、果汁が濃い“みかん”になるという。
“みかんの木”は、樹齢を重ねるにつれ、このような変化があるため、
甘いみかんがなる樹齢は15年から40年経ったものなのだそうだ。
そうは言っても、消費者である私たちは、目の前の“みかん”がなっていた木の樹齢を知る術はなく、一か八かで選ぶ以外ないように思うけれど、
枝と実を結ぶヘタは枝の太さによって大きさが変わるため、“みかん”のヘタの大きさを見ることで樹齢を予測し、その実の甘さをある程度推測することができると言うのだ。
私は、ひと足お先に晩生みかん(おくてみかん)を購入し、ヘタの大きさを比べてみた。
正直、ヘタを見ても、それが大きいのか小さいのか、ひと目で見分けることはできなかったのだけれど、
5、6個ほどの“みかん”を並べてみると、ヘタが大きいものと小さいものがあることが分かった。
そして。ヘタが一番小さいものと、一番大きいものと食べ比べてみると、
ヘタがキュッと小さく引き締まっているものの方が、確かに甘味が濃いように感じられた。
甘い“みかん”を見分ける方法はいくつかありますが、
今年の冬は、瑞々しくて、さっぱりとしたジューシーさを欲するときには、ヘタが大きい“みかん”を。
しっかりとした甘みを欲しているときには、ヘタが小さくて引き締まっている“みかん”を。
そのような選び方で食べ分けてみるのはいかがでしょうか。
“みかん”を味わう際の、ちょっとしたお遊びに思い出していただけましたら幸いです。
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