幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

年の差56歳の恋を見守った存在。

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私の手元にやってきた数粒のガーネット。

放たれていた艶と瑞々しさは想像以上だった。

地球の恵みと人の技術が融合したそれらが、どのような経緯を辿り、最終的にどのような方の元に辿り着くのか。

小さいけれど、ある意味、大冒険の最中にある石たちである。

そして、ガーネットは様々な色のものがあるのだけれど、ガーネットと言って多くの人が思い出すのは1月の誕生石としても広く知られている深紅のガーネットではないだろうか。

どの季節に目にしても素敵であることには変わらない石だけれど、色が少なるこの時季は、特に景色や人の肌に映える赤をしているように思う。

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ガーネットそのものに関するお話は、幾度が触れておりますので、

今回は少しガーネット目線でのお話、ガーネットが見守った、ある愛のお話などいかがでしょうか。

寒い日が続いておりますので体を冷やさぬよう、温かいお飲み物を手に、お付き合いいただければと思います。

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ガーネットが見守った愛の主人公は、文豪ゲーテ。

ドイツの詩人であり、小説家であり、その他様々な才能に長けていたと言われる方です。

名言集と呼ばれるものをパラパラと捲れば、すぐに、ゲーテが残した様々な名言に触れることができるため、

名言が浮かばなくても、何となく見聞きしたことがあるものが、彼の言葉だったというようなことは、割とあるのかもしれません。

名を世に残したゲーテですが、彼は一見、気難しそうな人物なのでは?という印象を与えることもしばしば。

しかし、実は恋多き男性だったと言われております。

その恋が、彼の人生の中で、何度目の恋だったのかは存じ上げないのですが、

彼は75歳のときに、年の差56歳の当時19歳だった女性に恋をしたといいます。

恋に歳の差などは関係ないということを耳にすることがあるように、当時の2人の相手を想う気持ちは同じだったそうなのですが、

いつの時代も、世の中の大多数が感じること、思うことは大差ないということなのでしょうか。

一緒になりたいという2人の想いを女性の両親が大反対したのだそう。

2人に関わる方々との間で交わされたであろう、様々なやり取りは、当時を知らない私たちにも、大なり小なり推測できますが、

ゲーテは彼女に振られ、その時の切ない想いを言葉に綴り残す結果となりました。

これが、この物語の事実なのですが、事実の裏側にはこのような真実があったと言います。

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それは、彼女はゲーテと一緒になることはできなかったのですが、ゲーテを想う気持ちは本物だったのでしょう。

ゲーテと想いを通い合わせていたときから身に着けていたガーネットを、ゲーテが亡くなるときまで肌身離さず身に着けていたのだそう。

ガーネットと言えば、古から「信頼と一途な愛の石」として大切に扱われており、変わらぬ愛、忠実といった石言葉もありますが、

彼女は、そのような想いを石に込めゲーテを想っていたようです。

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ガーネットには様々なエピソードがあるのですが、

ガーネットが今でも「信頼と一途な愛の石」として愛されているのは、このようなエピソードがあったということも関係しているように思います。

この、お互いを想い合う2人の恋を、そばで見守っていた石がガーネットです。

石には、想いを刻んだり、願いをかけたりという関わり方以外にも、

彼女のように、自分で身に付けながら、想いを相手にさりげなく伝えるという関わり方もあるようです。

ただ、この場合、お相手の観察眼に賭けなくてはいけないようなのですが。

ガーネットやゲーテの名を目にする機会がありましたら、今回のお話をちらりと思い出していただけましたら幸いです。

そして、愛する方へ愛の言葉を、いつもありがとうの言葉を、是非。

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