幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

一番刈りのニラとの遭遇を狙って。

f:id:hiiragi1111:20190313142716j:plain

陳列棚からニラを取り上げて思わず二度見。

手にとった感触が普段よりも柔らかかったことから、ニラが旬を迎えたことを知る。

珍しさゼロと言っても過言ではないくらい年中手にするとこができるニラの旬は、3月から5月辺りである。

春キャベツや新玉ねぎのように、普段との違いを名前でアピールしてくれれば、旬を迎えたことを理由に、ニラを手に取る機会も増えるように思うのだけれど、「ニラ」は年中「ニラ」である。

あのパンチが効いた主張ある香りとは異なり、控えめなお野菜なのね、と思う。

以前の私は、年中手にすることができるニラの旬に対する拘りのようなものは無かったのだけれど、幾度かニラの旬に触れる機会があった。

その中のひとつは、本格的な餃子の作り方を中国の方に教えていただいたときである。

f:id:hiiragi1111:20190313142734j:plain

とてもざっくりとした説明だったのだけれど、ニラは春が一番美味しく、その中でも一番最初に刈り取られたものが絶品とのことだった。

そして、その餃子の先生は、一番刈りのニラを餃子に入れるのも良いけれど、さっと湯がき、好きな味付けで食べるのが私は好きだと、とても幸せそうな顔で言っていた。

なんでもニラは成長のスピードが早い上に、ひとつの株から3回ほど収穫できるのだそう。

しかし、回数を重ねるにつれて葉が硬くなるため、一番最初に刈り取る一番刈りのニラが最も柔らかくて美味しいという。

そう言われたことを思い出しながらニラを調理していると、時々、今回のニラは少しかためだと気付くことがあり、心の中で「これは3度目だな」と思ったりもする。

ニラと言えば、疲労回復や血の巡りを促したり、風邪や、大人が特に気にする様々な生活習慣病、ガンなどを幅広く予防するだけでなく、

浮腫みを緩和したり、ダイエットやアンチエイジング、美肌や美髪の手助けを行ってくれる栄養素も含まれている頼もしい野菜なのだけれど、それもそのはず。

もともとは漢方薬として使われており、随分と古くから利用されていたという。

f:id:hiiragi1111:20190313142805j:plain

ただ、少々気になるのは、食べた後に残るあのニオイ。

あのニオイはニンニクと同じもので、スタミナのもとでもあるのだけれど、体内に摂り込まれたあと血液内に摂り込まれて体中を巡ることになる。

スタミナのもとが血液に乗って体の隅々にまで行き渡ることは有難けれど、

血液中からこのニオイのもとが無くなるまでニオイが消えない仕組みなのだそう。

どうしてもニオイを防ぎたいときのポイントは、ニオイのもとが血液中に摂り込まれることを防ぐこと。

例えば、ニオイのもとをコーティングしてくれる牛乳を、ニラを食べる前に飲んでおいたり、

消臭効果を持ったカテキンを含む緑茶を飲んだり、

同じく消臭効果を持つポリフェノールを含んだゴボウをニラと一緒に食べたり、

食後のデザートにリンゴやチョコレートを選ぶのも手、だと言われている。

私は、お風呂に浸かって汗と一緒に出し、翌日に持ち越さないという方法が一番手っ取り早いと感じているのだけれど、

この対処法はニラを口にする時間帯にもよるため、自分の体質に合った食材や方法をいくつか知っておくと、急なニラとの遭遇にも対応できるように思う。

f:id:hiiragi1111:20190313142827j:plain

旬を迎えたニラには、健康や美容をサポートする栄養がたっぷり含まれています。

そして、一番刈りのニラに出会う確率もグンとアップする時季でもあります。

今月は、春のニラを味わいながら、頼れる栄養成分を体中に行き渡らせてみてはいかがでしょうか。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/