幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ランドセルが繋ぐもの。

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まただ、そう思った。

先月もランドセルを抱えた子どもが、親に連れられて携帯ショップ(直営店)へ入っていくところを幾度か見かけた。

はじめは、学校帰りに立ち寄ったのだろうと思っていたのだけれど、あるとき、小学生と呼ぶには少し大人びた雰囲気の子どもを目にし、何となく気になった。

しかし、いつものことなのだけれど、気になったこと自体をあっという間に忘れ数週間ほど経っていただろうか。

この日は、日曜日で学校が休みということもあってなのか、そのような親子を3組目にした。

何かある、そう思い携帯ショップ(以下、ソフトバンク)のHPをのぞいてみると、ランドセルの寄付を受け付けていた。

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“YouMe Nepal”というNPO法人があるそうだ。

この法人はネパールで、学校運営をはじめとする様々な活動を通して、ネパールの子ども達の未来を切り開くべく、教育支援を行っている法人とのこと。

ネパールの山岳地帯で暮らす子どもたちは、勉強をするために必要な教科書や文具などの道具を持っていなくても、険しい山道を何時間もかけて通学しなくてはいけない状況下に置かれていても、学校に通い、学びたいと思っているのだそう。

通学時に日本の軽くて丈夫なランドセルがあれば、大切な教科書や文具を無くすことも、雨風で傷めてしまうこともない。

更に、ランドセルの中に入れて背負ってしまえば両手が塞がれることがないため、険しい山道を今よりも安全に通うことができ、そのランドセルは自宅では机の代わりにもなるという。

“YouMe Nepal”は、ひとつのランドセルをきっかけにして、ネパールの山岳地帯で暮らす子どもたちにも、自分の未来を切り開く力を身につけてもらえたらという思いのもと、

寄付によって集まったランドセルをネパールの子どもたちに届け、教育課題の改善や学校の仕組みをより良くするための活動に利用しているのだそうだ。

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この活動を応援している企業のひとつがソフトバンクであり、私は、この応援に賛同した親子を見かけていたようだと分かった。

ランドセルは、ネパールの子どもたちが安全に長く使えることが条件なので、ランドセルであれば何でも良いということではなく、

経年劣化を考慮し卒業から5年以内のもの、落書きがないもの、破損個所が無いものなど、いくつかの条件をクリアしたもののみ受け付けてもらえるようなのだけれど、日本のランドセルは日本で役目を終えた後も誰かの役に立つことができるようである。

卒業直後は、たくさんの想い出が詰まった、相棒のようなランドセルを手放したくないと言う子どもたちも、卒業して1年、2年と経つ中で視野が広がり、感じることにも変化が出て、寄付することを決める子もいるという。

このような活動に参加するのが良い、正しいということではなくて、持ち主が、そうしたいという気持ちになったときに、このようなプロジェクトがあれば、温かい気持ちがシンプルに繋がり、広がっていくように思う。

そのようなことを思いつつ、世の中をちらりのぞき見した日。

【注意】ソフトバンクでランドセルを回収してもらうためにには、事前申し込みが必要で、期間は、2019年4月1日(月)から2019年5月31日(金)までとのこと。詳しくはソフトバンクHP内にて再度ご確認下さい。

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