今思えば、子どもの頃から朝が苦手で夜型生活だったように思う。
遅刻ばかりしていたというような話ではなく、所属している場のルールに従って早起きもしてきたのだけれど、
朝が苦手だという感覚は、その後も大きく変わることはなく、現在も夜型生活が私の基本形だ。
しかし、世の中には朝型生活の方が夜型生活よりもメリットが多いという見解が多く、先人たちが遺した「早起きは三文の徳」という言葉まである。
何だかなと思いつつも、その挙げられているメリットとやらに目を通してみると、腑に落ちる点も多々あるため、私も本来の予定よりも30分ほど早く起きる、プチ朝活のようなものをすることがある。
とは言え、私のライフスタイルをベースにしたプチ朝活なので、声を大にして言えるほどの朝活ではないのだけれど。
そのような話を知人たちとしていたときのことだ。
人には朝型に適した遺伝子を持つ人と、夜型に適した遺伝子を持つ人がいるという説があると耳にした。
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていって下さいませ。
結論から言ってしまうと、私たち全員が完全に朝型になることは、難しいのだそう。
周りに合わせて早く起きることはできるけれど、自分の体がスムースに動き出すのは午後からだと感じてきた方がいらっしゃったとしたら、
そのような自分に対して怠け者のレッテルを貼る必要はないという。
とある研究によると、ヒトは睡眠サイクルをコントロールすることはできないのだとか。
理由は、ヒトには生まれつき各々が心地よいと感じる睡眠ペースがあるため、中には生まれつき、夜型の方が楽だと感じる夜行性のような人もいるのだそう。
だから、体は起きたけれど脳の働きが鈍いなだと感じるのであれば、もう少し睡眠を取ってから活動する方が体も脳もしっかりと働くため、効率が良いという。
そうは言っても、生まれつきのタイプに関係なく、集団生活を営む上で早起きをしなくてはいけないシーンが多いのが現実である。
このようなときに夜型の方が取るとよいとされている対処法は、朝起きたときに体がスムースに動くよう、寝る前にもしっかりと水分補給をしておくことや、
普段よりも少しだけ早くベッドに入って、眠る前に体を落ち着かせてから眠りにつくこと。
他にも、目覚めたあとはすぐに体を起こさずに、ベッドの中で全身をしっかりと伸ばして、血流を促してから起きること、などが挙げられている。
どれも簡単なことなのだけれど、ちょっとしたことをプラスすることで随分と体や脳のサポートができるようだ。
朝が苦手な私は、起きたらベッドの中で寝ころんだ体勢のまま、とにかく、これでもかというほど全身を伸ばしまくる。
イメージは体中に血液と酸素を行き渡らせるようなイメージだ。
慌ただしい朝は1分が貴重という意識はあるけれど、全身をたっぷりしっかり伸ばしたとしても、かかる時間は15秒から30秒足らずである。
これをしてから起きると、脳にも酸素が十分に行き渡るようで、夜型の私でもある程度、朝型のリズムにも無理なく対応できている。
多数派のことが出来なかったり、苦手だったりすると、自分はダメだとか怠け者だとか努力が足りないのだろうか、などと感じてしまうこともあるけれど、そのようなことはない。
そして、何ごとも方法はひとつではない。
自分はそのようなタイプだから、その苦手部分をどうやってカバーしてみようかなと視点を変えてみると、異なる世界が広がるように思う。
朝が苦手だという方、もしかしたら夜型に適した遺伝子を持っているのかもしれません。
いらっしゃいましたら、寝る前の水分補給やベッドの中で行う寝起きの全身伸ばしなど、自分に合う“ちょっとしたこと”を探してみてはいかがでしょうか。
本日も身体まるごと軽やかに、スキップするようにまいりましょ。
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