幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

小豆にこっそり耳打ちを。

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日本には、災厄除けとされてきた小豆の赤色を取り入れるため、月初めの1日と15日にお赤飯を食す風習がある。

これは月の満ち欠けに合わせて決められていたと言い、15日は満ちた状態を表している満月を祝う意味もあったという。

日本で受け継がれている風習をのぞくと四六時中災厄除けだ、魔除けだと言っているような気がすることがあるけれど、自分自身のことや大切な人のことを思いながら1日、1日を大切に過ごしてきた名残りでもあるのだろうと思う。

現代人がそのようなことを全く考えていないという訳ではないけれど、考えることや意識が向かう先が多々あるだけでなく、次から次に現れる時代に身を置いていると、

意識や気持ちも分散され、このような風習ばかりに気を取られている暇はない、と感じてもおかしくはないようにも思う。

ただ、時折このような風習をのぞくと“シンプルな何か”に気付かされることもあり、なかなか楽しいじゃないかと思ったりもする。

気休めやおまじないと見るか、楽しくて美味しいイベントと見るか、その選択が各々に委ねられているところが現代人の特権のようにも思う。

 

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そして、1年の後半に突入する本日も月初めであり、お赤飯を食して災厄除けでもいかがかしら?という日なのだけれど、

あずきバーでお馴染みの井村屋が、7月1日を「あずきの日」と制定し、日本記念日協会がこれを認定したため、7月1日は新旧の想いが融合したような日でもあるようだ。

昨日触れた夏越の大祓とハーフタイムデーが融合した6月30日の流れとも少し、似ているようにも思う。

扱い方や切り取り方、触れ方や楽しみ方は時代に合ったものに変化していくけれど、日本人が大切に思うことというのは、いつもシンプルである。

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小豆と言えば、大納言小豆と呼ばれるものがある。

小豆の中でも粒が大きいものがそう呼ばれており、大納言小豆と呼ばれるものの中には、北海道産のもの、丹波産のものなど異なる品種があり、自分好みの大納言小豆を探すのも面白い。

小豆は古くから縁起物として大切に扱われていたけれど、この粒が大きい大納言小豆は特に縁起が良い小豆として人気が高かったと言われている。

理由は切腹しなくて済むというゲン担ぎだったのとか。

名前の一部にもなっている「大納言」は役職名なのだけれど、とても位が高く、切腹とは無縁の役職だったという。

更に、大納言小豆は通常の小豆と比べると煮崩れしにくく、皮がパックリと割れてしまうことも少ないという特徴から、

「大納言小豆の腹はパックリと割れることが無い=切腹とは無縁である」と結び付けられるようになったことも人気の理由なのだそう。

諸説あると言われているけれど、今のところはこのような話が、大納言小豆が縁起物だと言われる所以である。

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切腹とは無縁の時代を生きる私たちからすれば、小豆の赤色の災厄・魔除けの方が、身近なものに感じられるけれど、

小豆を美味しくいただきながら新しいひと月を、2019年の後半を無事に過ごすことができるよう、ちらり願ってみるのも楽しいのではないだろうか。

お嫌いでなければ小豆メニューを堪能しつつ、災厄除けや魔除けを小豆にこっそり耳打ちしてみてはいかがでしょうか。

小豆はちょっぴり苦手なのという方は、記事中に登場している小豆画像に耳打ちを是非。

本日もココロしなやかに、楽しんでまいりましょ☆彡

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