幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

どうか、どうかお手柔らかにと思ふ小暑。

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7月7日の本日は七夕であり、小暑(しょうしょ)である。

小暑(しょうしょ)とは、本格的な夏に突入する頃のことを表す言葉で、梅雨が明けるサインでもある。

梅雨明けサインと言えば、5月辺りから目にするようになった立葵(タチアオイ)と言う植物を思い浮かべる方もいらっしゃるだろうか。

立葵(タチアオイ)は種類や色が豊富で、咲き姿はハイビスカスの艶やかさと朝顔の繊細な雰囲気を、和と洋の香りを、程よく混ぜ合わせたようで、梅雨葵という異名を持っている。

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異名が表しているように、梅雨入りする頃から咲き始めるのだけれど、空へ向かって真っすぐに伸びた茎の下部に位置する蕾から上に向かって順番に開花し、一番上の蕾が花開く頃になると梅雨が明けると言われている。

小暑(しょうしょ)前後は、梅雨の悪足掻きとでも言うべきか、集中豪雨などに見舞われることもあるけれど、ここから先は日に日に暑さが増していく。

夏が苦手で、塩を振りかけられた青菜のようになってしまう私は、小暑(しょうしょ)と見聞きするこの時季は、夏のワクワク感よりも身構える気持ちの方が勝るのだけれど、今年もこの記事をしたためながら「いよいよか……」と思っている。

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増していく暑さを体感しながら、暑中見舞いという言葉がちらつきはじめるのもこの頃ではないだろうか。

それもそのはず、この小暑(しょうしょ)から立秋までが暑中見舞いの期間で、今年(2019年)であれば7月7日から8月8日までである。

年々気温が上昇しており体感温度を思うと、夏のご挨拶のタイミングが分からなくなりそうになることもあるけれど、

大人のお作法として、暑中お見舞いのご挨拶をするのであれば、小暑(しょうしょ)に入り、梅雨をしっかりと見送ったぞと感じられたタイミングから立秋までに。

そして、立秋(2019年は8月8日)を過ぎたら、残暑お見舞いに切り替えを。

100年前と比べると夏の暑さや豪雨の厳しさレベルは段違いに上がってはいるけれど、先人たちが残してくれた二十四節季・七十二候の暦はそう大きく外れることが無いという不思議。

ふと迷ったときには、このような視点を頼るのも手である。

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そうそう、小暑(しょうしょ)があれば大暑(たいしょ/だいしょ)もあり、こちらは7月23日からである。

私の体感を勝手に付け加えることが許されるのであれば、この後に猛暑、激暑などと続いた後にようやく立秋とくるような体感なのだけれど、今年の夏はどうなることやら。

どうか、どうかお手柔らかに。

始まったばかりの夏に、そのようなことを思ふ小暑(しょうしょ)である。

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