幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

半月チェックと風情ある異名に紛れたボヤキ声。

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ひと月ほど前のことだ。

友人が上弦の月とか下弦の月とかあるけれど、月がどうなったら上弦の月で、どうなれば下弦の月なの?と言った。

夜空を見上げて欠けている月を目にすることはあるけれど、判断が付きにくいと言うのだ。

確かに、このような向きで浮かんでいれば上弦の月で、下弦の月でと説明することも、できないわけではないのだけれど、時間帯によって月の模様の位置が動くのと同じように、月の向きも動くため、ひと言で説明するのは難しいのだと気が付いた。

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上弦の月は、新月から数えて7日から8日頃の満ちていく途中にある半月のことです。

新月というのは、月が地球と太陽の間に位置しているときの月のことなのですが、

この位置に月がいるときというのは、太陽の光によって私たちの目には月が映らないため、空から月が消えてしまったように感じます。

しかし、月が消えてしまったのではなく、見えていないだけで空には浮かんでいます。

この見えない月、新月の日を1日目として月は少しずつ膨らんでいき、約1週間経った頃の、丁度半分にまで満ちた状態の月を上弦の月と呼びます。

そして、この上弦の月は、夕方頃から夜半にかけて見ることができます。

シンプルに、月の直線ラインが上部、カーブラインが下部にある状態で空に浮かんでいたのなら、弦の部分が上にあるという意味で上弦の月。

この逆で、月の直線ラインが下部、カーブラインが上部にある状態で空に浮かんでいたのなら、下弦の月。

と見ることもできるのですが、月はじっとしていてはくれないため、このシンプルチェックで判断できないときには、最初にお話したように、目の前の月が新月から数えて何日経った頃の月なのか、そして月が出ている時間帯はいつなのか、というポイントから判断します。

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もうひとつの下弦の月ですが、こちらもシンプルチェックで判断できないときには、新月から何日経過しているのかを確認します。

下弦の月は22日から23日経った頃に空に浮かぶ月で、空に現れる時間帯は深夜から明け方です。

夜遅い時間帯や明け方の空を眺める機会が多い方は、下弦の月を目にする機会もあるかとは思いますが、誰もが起きて活動している時間帯ではないため、深夜から明け方に空を眺める機会はないという方が目にする半月は、上弦の月だと覚えておいても良いのかもしれません。

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そう言えば、月には、新月、三日月、上弦の月、下弦の月など、月の姿を現す風情ある異名が付けられているのですが、新月から3週間前後辺りになると、立待月(たちまちづき)、居待ち月(いまちづき)、寝待月(ねまちづき)という呼び名が登場するのです。

これは、毎日約50分ずつ遅くなる月の出によって、立って待っていた日、座って待っていた日、寝て待っていた日と、月を待っていたときの様子が名として残されています。

風情ある異名にうっとりとさせられることもありますが、風情ある異名を考えることにも飽きたし、なかなか出てこない月を待ち続けて、いい加減待ちくたびれたしというボヤキなのではないかと想像できる、これらの異名も、これはこれで味わい深いように思うのです。

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夜祭りに出かけたり、キャンプへ行ったり、夜空を仰ぎつつのビアガーデンなど、夏は夜空を見上げる機会も増えるかと思います。

半月を目にする機会がありました際には、今回のお話をちらりと思い出していただき、上弦の月か下弦の月か、シンプルチェックと追加チェックで確認してくださいませ。

ちなみに本日は新月から27日目。

明け方辺りに有明の月と呼ばれる、繊細な雰囲気をまとった細い月がキラリ浮かんでいるかと思います。すぐに消えてしまう月ですが、こちらも機会がありましたら是非。

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