あっという間に冬が来てしまった。
そう気が付いたのは、シナモンティーに手が伸びる機会が増えたからである。
この日も、お気に入りのマグカップにアイルランド土産でいただいたティーパックを入れてお湯を注いで待つこと4分。
そこに、シナモンパウダーを3振りほど入れてスプーンで掻き混ぜるだけの、お手軽シナモンティーを淹れ、ストールとマグカップを手にガーデンテーブルへと移動した。
自分で淹れるお手軽シナモンティーは、香りも美味しさも十分に満足できる一杯なのだけれど、少しだけ残念に思うのは、飲み終えた後のマグカップ内に、溶けきらずに残ったシナモンパウダーが付着してしまうところである。
付着させ放題のマグカップは、何だか幼い子が飲み散らかしたようなマグカップに見えることもあり、最近は、いかにシナモンパウダーを余さずに飲み干すことができるかが、ちょっとしたゲームと化している。
※シナモンの嬉しい効果の数々は、過去記事でも触れているので、今回は割愛致します。ご興味ありました際には、下記の関連リンクからどうぞ。
シナモンティーで体を温めながら外の景色を眺めていると、離れた場所に建っているマンションの窓に、ひとつ、またひとつと明かりが灯り始めた。
その様子をしばらく眺めていたのだけれど、電球色のお宅もあれば昼白色のお宅もあり。
そして、それぞれの明かりの濃さも各ご家庭によって異なっており、少し早いけれどクリスマスツリーの電飾を眺めているような気分がした。
電球色と言われる明かりは、温かみと落ち着きを兼ね備えたオレンジ色をしており、リビングや寝室、浴室や和室といった、寛ぐための空間に使われることが多い。
一方の昼白色や昼光色と呼ばれる明かりは、太陽光に近い明るさが特徴的で、書斎や繊細な作業をしたり、集中力を要する空間に使うことが適していると言われている。
私は電球色が好みということもあり、家の中の半数以上は電球色を使用し、昼白色をメインに使っている空間には電球色の間接照明を準備しておき、その時々によって程良い明るさに調節できるようにしているのだけれど、小さいお子さんがいるご家庭は、昼白色や昼光色の明かりを意識するのが良いと、家電量販店の方に聞いたことがある。
これは、リラックス度が高い電球色の中で勉強や読書をすると、想像以上に集中できておらず、内容が頭に入っていないことが多いというのだ。
大人はある程度、自分の状態を整えることができるため、好み重視でも問題はないけれど、それでも、何となく作業が捗らないというような時には、
意識して部屋の明かりを電球色から昼白色や昼光色に換えると、大人でも不思議と作業が捗ることが多いのだとか。
他にも、体のスイッチがしっかりと切り替わる様に、特にリラックスすることを要する寝室や浴室、トイレなどには電球色を、その他は昼白色や昼光色を使うと、神経がスムースに切り替わるという。
神経がスムースに切り替わるということは、脳や体がよりしっかりと休息することができるということでもあるので、睡眠の質が上がり不調が改善されることもあるという。
電球が無い頃は、ただただ部屋全体を明るくすることを欲していたはずなのだけれど、それを極めることができた今は、
ロウソクの炎や焚き火の明かりの様な電球色の温かみと、スッキリとした明るさの昼白色や昼光色とのバランスを取る必要があるようだ。
いつぞやかに教えていただいたそのような話題を思い出しながら、離れた場所に建っているマンションの明かりを眺めた夜である。
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