幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

グーグルマップと艶やかな梅の花。

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先日、グーグルマップのストリートビューを使って、今は亡き大切な方に会うことができたというニュースを目にした。

グーグルマップのストリートビューとは、世界中の至る場所の景色を、360度、どの角度からも見ることができるというグーグルマップに搭載されている機能のことである。

実際の映像を確認することができるため、簡易地図を見ながら目的地へ向かうよりも、辺りの状況を把握しやすいというメリットがある。

他にも、行ったことがない場所の雰囲気を画面越しに体験することもできるため、利用する人によって利用目的や楽しみ方は様々、といったツールである。

ここで使用されている画像は、カメラを搭載した専用車両などいよって撮影されたものが使われているのだけれど、時折、その場に居合わせた方が映っていることもあるという。

自分が知らぬ間にグーグルマップ内に映り込んでしまっていたとしたら、私であればいい気分ではないけれど、偶然映り込んでしまっていたことが小さな喜びとなることもあるようなのだ。

それが、先日私が目にしたニュースである。

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アメリカで暮らしているとある女性は、数年前に最愛の父親を亡くしたという。

その父親が生前、「グーグルマップの撮影車両が通ったからカメラに向かって手を振っておいた。あとでチェックしてみて」と話していたことを思い出し、女性は、実家の住所をグーグルマップのストリートビューで検索したところ父の姿があったのだとか。

この話が発端となり、今は亡き最愛の方をグーグルマップ内で探す方が出てきた中、祖父の最後に立ち会うことができなかったという女性は、祖父の農場内を確認してみたところ、農場の端に座っている祖父を見つけることができたのだそう。

そして、このときの動画をSNSで公開したところ、多くの方がこのエピソードを知ることとなったようだ。

このようなケースは、様々な理由から、とても稀なケースだとは思うのだけれど、今は亡き愛する人の姿をもう一度という願いを胸にストリートビューを確認する方が続出しているとあった。

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もう一度会いたいけれど、それが叶わないという状況は、長くて短い人生の中で、短くて長い人生の中で、誰もが一度は経験することのように思う。

そう頭では理解していても、今日のような日が明日も来ると、疑うことなく過ごしていたりする。

このような話題を目にすると、やはり、思っていることは伝えられるときに伝えておこうと思ってしまう。

特に、ありがとう、ごめんなさい、嬉しい、楽しい、大好き、といった類の気持ちを。

人と同じで言葉も生きているから、丁寧に発した言葉には命が宿り、言葉以上の思いを届けてくれると私は思っている。

そのようなことを考えて歩いていたら、濃い艶やかなピンク色をした梅の花を見つけた。

ひとつ、ふたつ、みっつ……、ざっと目で追うと5つほどの可愛らしい梅の花。

今年も心残りがないように進もう、そのようなことを思った日。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/