幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

足の小指が教えてくれる、退化具合。

外出先でとても素敵なパンプスに目が留まった。 移動中だったけれど、最近の出会いにしては珍しく、長年探し続けていた愛すべき人に出会ったかのような衝撃を受けたこともあり、吸い込まれるようにして店内へと足を踏み入れた。 他にも素敵なパンプスが飾ら…

“下さい”と“ください”を通しておもうこと。

友人が何気なく発した「下さい」と「ください」の使い分けの話がある。 簡単に説明すると、漢字を交えて書き記す「下さい」は、英語で言うところの「ギブ」の意味を持った丁寧語という位置づけなので、「下さい」は、相手に対して何かを求める際に使うものな…

お口周りのエチケット、この機会にセルフチェックしてみませんか。

歯科クリニックから定期健診の時期を知らせるハガキが届く度にドキッとする。 そのような自分を何とかしたいと薄っすらと考えるけれど、歯科クリニックに対する苦手意識とは、これからも程よい距離感で付き合っていくのだろうと思う。 ハガキと手帳を交互に…

お宝は非日常の中ではなく日常の中に。

駅のホームに立っていると線路を挟んだ向かい側のホームに設置されたベンチに男性が一人座っていた。 何となく視界に入っていたその方は、脇に置いていた鞄の中から紐状の何かを取り出して、その先端を左右の耳へと運んだ。 ホーム間の距離が長かったことも…

真か偽りか分からぬままの景色が転写されている和歌。 

見上げた空にはウロコ雲が浮かんでいた。 いや、イワシ雲だろうか。 私はこの二つの見分け方が今一つ分からず、その時々の気分で呼んでいるけれど、このような雲が青空に広がり始めると、夏が完全に去ったことを感じ、やってきた秋に心踊らされるのである。 …

「港」と「湊」は使い分けなくてはいけないの?

数か月前、港町近くを散策していたときのこと。 その街に溶け込んでいる古い看板の数々に目が留まった。 その看板の中には「港町」と「湊町」の両方の記載があり、そう言えば「みなと」という文字は、どのように使い分けられているのだろうか、と思った。 一…

保冷剤と徹子さんに淡い期待を。

もみくちゃにされるであろう混雑を覚悟して電車に乗ったのだけれど、車内奥へと人波に流されるがまま流されたところ、目の前に席が空いており、そこへスッポリとはまり込む形で座ることになった。 自分の意志や、それを貫くことも素敵だけれど、何も考えず、…

あの方々の表情を数値化したらしいです。

その日は朝から仏像写真を見続けていた。 このようなことを言うと仏像マニアなの?と尋ねられてしまいそうだけれど、仏像マニアというわけではなく、必要に迫られて片っ端から仏像のお顔を眺めていたのである。 仏像と一口に言っても、その表情は様々で、作…

夏の終わりを告げる透かし鬼灯。

小料理屋の前に置いてある鉢植えには、立派な鬼灯(ほおずき)が多数ぶら下がっていた。 通るたびに、そのパッと目を惹くオレンジ色に視線を奪われていたのだけれど、先日、小料理屋の前を通るとオレンジ色の鬼灯(ほおずき)は「透かし鬼灯(ほおずき)」に変わっ…

“もしもし”には、自分が何者であるのかを伝える意味も含まれているのかも!?

目の前を歩く男性が、移動時間を有効に使おうという算段なのか、慣れた雰囲気を放ちながら次々に電話をかけていた。 活舌の良い大きな声で、食事会か何かの日時を何度も繰り返していたものだから、いつの間にか全く関係がない私までもが、連絡内容を覚えてし…

程よい匙加減。

今年に入ってから幾度か、この先、結婚式もデジタル化するのだろうかと感じる機会があった。 私がご招待を受けたわけではないのだけれど、知人が生まれて初めて結婚式の招待状を某SNSツールで受け取ったという。 ご祝儀も現金をご祝儀袋に入れて持参する…

靴下の消耗癖から見る体からのサイン。

母から譲り受けているシルクのスカーフを取り出した。 お気に入りの1枚ではあるのだけれど、身に着けてしっくりとくるには、まだ少し早いということなのか、出して眺めて纏ってみては丁寧に仕舞い込む、を繰り返している。 どんなに素敵なものであっても、…

ホットミルクの膜に詰まっているもの。

私は一年を通してキンキンに冷えたものを飲む機会はあまり多くないのだけれど、それでもやはり、秋の訪れと共に少しずつ、ホットドリンクの出番が増えてきているように感じるこの頃である。 その日は、使いきってしまいたいお抹茶が目に入り、牛乳と抹茶、ハ…

バッハの暗号探しの跡。

書道絡みの資料を整理していると古い楽譜が数枚挟まっていた。 懐かしすぎて、もういつの頃のものかさえも分からない古びたそれを、一枚ずつ表裏を確認した。 色鉛筆で色々と書き込んであったので、当時の私が何を大切なことだと感じて、何を書き込んだのか…

ブルービーの潔さ。

友人からの贈り物の中に、可愛らしいハチのイラストが印象的なカードが添えられていた。 ハチのイラストと聞けば大半が黄色と黒の配色を思い浮かべるのだろうけれど、カードの表紙を飾ってしたのは青い色をしたハチだった。 ハチにも種類があるけれど、この…

バナナが直面している危機をちらりのぞき見。

甘い香りに誘われて、ずらりと並べられたバナナの前で立ち止まった。 バナナを生地にたっぷりと混ぜ込んだパウンドケーキやマフィンを焼いたら、さぞ美味しいことだろう。 皮を剥いて一口サイズにカットしたバナナにレモン果汁を垂らして冷凍した一口シャー…

鈴虫の音色を耳にして蘇る、あの日の鈴虫ジョーク。

その日は雨が降っており、少し肌寒さを感じる日だった。 いつの間にか蝉の鳴き声は無くなっており、セミファイナルを見かけることも無くなった。 その代わりに、耳を澄ませば蝉からバトンを受けたかのように鈴虫が涼し気な音色で鳴いていた。 この音色を耳に…

ネズミとチーズの真実を思い出しつつ雨宿り。

雨宿りを兼ねて駅ビル内のショップを転々と見回っていたときのことだ。 とある雑貨店内で多々目にしたのは、ネズミのキャラクターを使った雑貨だった。 そして、そのネズミのそばには必ずと言っていいほど、丸い穴が開けられた三角柱のチーズが描かれていた…

卵黄のそばに付いている白い紐状の“あれ”、お宝です。

我が家は、卵を購入する機会が少ないため、冷蔵庫の卵ゾーンは、ほぼ空っぽ状態だ。 使っていたとしても、そこにあるのは卵ではない何かであることが非常に多く、行き場を失ったものの一時待機場所と化している。 しかし、先日我が家に新しく仲間入りした冷…

旬を迎えた酢橘(すだち)を、ごはんのおともに。

私のスケジュール管理はデジタル版とアナログ手帳のダブル使い。 それぞれにぞれぞれの良さと譲れぬ便利さがあり、もう長い間、このスタイルである。 どちらか片方しか選ぶことができないと言われたら、どちらを選ぶだろうかと考えたことがあるけれど、そう…

スーパーブルーム、プチ、プティ、バージョンを眺めた日。

これは、どこに住んで居たときに使っていた鉢だろう……。 外に設置している収納庫内に土と一緒に保管していた鉢を見下ろしながら思った。 記憶を辿ると、一つ、いや二つ前に住んで居た場所で購入した土と鉢であるような気がした。 鉢植えは気に入って購入した…

お作法|白米を乗せるのはフォークの背か腹か。

白米をナイフとフォークで食べるときに、それをフォークの背に乗せるべきか腹に乗せるべきか迷ってしまうという声を聞くことがある。 私も、そのどちらを選択すべきかで迷った経験がある。 しかし、落ち着いて考えてみれば、今でこそ世界中の料理を自由に自…

消えた一の腕の行方を追って。

知人とくだらないメッセージのやり取りをしながら、米粉のパンケーキを焼いていたときのことである。 「これもくだらない話だけど、第一関節って指先から一番目の関節のことなのか、指の根元から数えて一番目の関節なのか、ふと迷うことがある。」とあった。…

残暑の熱を和らげてくれるバジルに許された自由。

オーガニック食材などを専門に扱っているショップの前を通り過ぎようとしたとき、おしゃれな黒板風の看板に、「バジルの季節ももうすぐ終わります」とあった。 気まぐれでバジル栽培をしていた時期もあったけれど、思っているよりも手軽に手に入るバジルとい…

宝石の欠片みたいな雨が降るときに。

この時季に降る天気雨が好きだ。 青空から無数の雨粒がザザザザーッと音を立てて落ちてくる。 太陽の光に照らされながら落ちてくるそれは、宝石の欠片みたいにキラキラとしていて、ちょっと嬉しい。 薄暗い景色の中で降りだした雨に遭遇した時には、雨宿りを…

残しておきたい気持ちと使ってこその思い。

先日、日本の伝統色で構成された色鉛筆があることを知った。 色鉛筆を仕事道具のひとつとして使用している私は、それがどのような色彩のものなのか気になり、販売元のサイトをのぞいた。 平安時代や安土桃山時代、江戸時代に使われていた色でまとめられてい…

「ベッドで朝食を」の裏にあるパンくずの最期。

古い洋画をちらちらと眺めたり、台詞を拾い聴きしたりしながら資料を整理していたときのことだ。 ふと、顔を上げると貴族女性がベッドの上で朝食を取っている画が映し出されていた。 ワタクシ、このようなシチュエーションは英国貴族のものだと思っていたの…

素敵な秋の始まりにチョコレートコスモスなどいかがでしょうか。

そのビルの外には、エントランスに向かう上り階段に沿うようにして、両サイドに小さな花壇が設けてある。 植えられている植物はシーズン毎に植え替えられているのだけれど、咲き姿が、段々畑に咲く花のように見えるものだから、暑い日も寒い日も雨の日も、こ…

ハレとケを見守るエニシの場所。

予定時刻まで時間に余裕がないときに限ってタクシーが捕まらない。 それもそのはず、その日は土砂降りが長引いており、ほとんどのタクシーが出払っていた。 他の移動手段も脳裏を過ったけれど、このような時は急がば回れ。 専用ベンチに座って、薄灰色に染ま…

先人たちも一石二鳥以上を狙っていた気がする芋名月。

残暑に気を取られているうちに空気はすっかり秋の匂いだ。 初夏に香るフレッシュな草木の匂いも良いけれど、秋に鼻先を擽る、少し乾いた草木の匂いも風情があっていい。 そのようなことを思いながらガーデンチェアで乾いた喉を潤わせていると、ふわりと甘い…