幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日本のこころ

お作法|水引に使われている紙縒りの本数の意味を覘いてみませんか?

先日、ご祝儀袋の予備を購入したこともあり、 今回は、水引に使われている紙縒りの本数に込められている意味を覘いてみませんか。 少しばかりマニアックな視点ではありますが、 お作法をルールとして確認したり、知識ボックスに詰め込んだりするのではなく、…

お作法のマニアックな楽しみ方。

ふらりと立ち寄った呉服屋さん。 着物や帯、反物など素敵なものが多数並べられていたけれど、やはりこの時季の目玉は浴衣。 目移りしてしまうほどの浴衣が、多数取り揃えられていた。 買い足す予定は無いのだけれど、自分好みの反物を見つけ、 これで浴衣を…

梅雨の蝶。

開け放っていた窓から心地良い風が部屋の中へ入ってきた。 キーボードを叩く指先を止め、キッチンへと向かう。 久しぶりに入手できた、オーガニックレモンのスライスで作っておいたレモンウォーターを、 大きめのグラスに並々と注ぎ、皮付きのレモンスライス…

鮎に魅了されるわけ。

時間を持て余し、パラパラと情報誌を捲っていると鮎の塩焼きの画像が目に入った。 梅雨明けはいつ頃かしらと思っていると、こうして初夏の訪れを告げる鮎が目に入る。 日本には、四季があるだけではなく、 その四季が移り行く過程までも、丁寧に感じられるき…

疲れた身体を優しく、ゆったりと包み込む湯船の奥を覗き込む。

浴室内に、あれやこれやと持ち込み、半身浴でリフレッシュすることにした。 ゆっくりとお湯に浸かったときの至福のひとときは、体中の筋肉をいとも簡単に緩めてしまう。 体中の筋肉がリラックスすると、頭の中や胸の内側で忙しなく動いていた思考や気持ちま…

想像の中で感じる麦の秋。

信号待ちをしていると、これから暑くなるというのに、 丸裸に近い状態にまで枝葉を切り落とされていく街路樹の剪定作業に目が留まった。 あの街路樹によってできる木陰に、強い日差しから身を守ってもらえていたのに。 そのようなことを思っていると、隣に立…

紅を差してまいりましょう。

パウダールームに入ると、シックな着物を身にまとった素敵な女性が目に入った。 普段から袖を通しているのだろうと感じさせるような、余裕を感じる所作に視線を奪われそうになり、 見過ぎてはいけない、いけない。と自分に言い聞かせた。 女性のそばを過ぎよ…

言葉と雨と仇討と。|梅雨には性別がある!?今年の梅雨はどちらかしら。

数日前のこと。 少し肌寒いかもしれないからと選んで着た洋服が、一歩外に出てみると既に「暑いっ」と感じた。 その翌日、もうすっかり日も暮れたというのに家の中が蒸し暑く、家中の窓を豪快に開け放った。 また一歩、夏が近づいてきたと思うや否や「梅雨」…

線香花火の移り行く表情の変化、線香花火の一生は、こうして楽しんで。 

ふらりと立ち寄った和雑貨店の一角に、ひと足早い線香花火が置いてあった。 木箱に入れられているそれを手に取ると、 火薬が浴衣の柄のようなシックな和紙に包まれた花火がお行儀よく納まっていた。 毎年限定数で取り扱っている線香花火で、入荷すると3、4…

読書気分で要点だけをつまみ食い|恋路の邪魔をするニンニク臭。

書棚を整理していると、1冊だけ、随分と古くなっている源氏物語が目に入った。 源氏物語は、純粋に作品として楽しむこともできるものだけれど、 物語の中には当時の人々が触れていた香りや、感じていたにおいに関する記述も多く登場するため、 香りやにおい…

和食とトッピングと苺のヘタ。

小料理屋で食事をしていた時のこと。 席をひとつ空けて隣に座っていたご年配の方と店主との会話が耳に届いた。 ご年配の方が言うには、最近は、トッピングを選ぶことができるお店が随分と増えており、 多種多様な選択肢の中から、いくつかのトッピングを手際…

移り行く季節を感じつつ、シナプスメンテナンスはいかがでしょうか。|蚯蚓出ずる編

カレンダーの隅に「蚯蚓出ずる」と小さい文字が印字してあった。 ん?何が出てくる頃なのだろうか?と思った。 パッと読むことができなかったもどかしさから、早く逃れたかったのだと思う。 様々な視点から思い出すこと、推測することを簡単に諦めた私は、書…

日本古来の藤の花から見る世界。

藤棚が美しい季節になった。 紫色の花房が垂れ下がる姿が美しい、日本古来の花と言われる藤(ふじ)は、 古くから人々の心を魅了し、古典や絵画などの中にも多く登場するモチーフだ。 その見た目の印象から想像するよりも強く、はっきりとした甘い香りは、 今…

非日常を連れてくる屋台。

信号待ちをしていると、何処からか香ばしくて甘辛いタレの香りに鼻を擽られた。 何かのイベントで屋台でも出ていたのだろう。 香りの出所までは分からなかったけれど、夏日のような気温に混ざった、 イカ焼きのような、焼きとうもろこしのような甘辛い香りに…

味噌の背景、あれやこれやと。

現在、我が家の冷蔵庫には、購入品、いただき物を含めた3種類の味噌が眠っている。 ほとんどのご家庭に常備されている基礎調味料でありながら、 土地によって、これほどまでに異なる味わいを持っているなんて、非常に興味深いと思う。 私は、引越を繰り返す…

伝える責任、伝え方の責任。

お洗濯が終わった衣類をたたみながら思い出したことがある。 それは、「お洗濯をして干した衣類は、一度たたんでから着用しなくてはいけない」という風習だ。 様々な出身地の方と、この話題で話したことがあるけれど、 そのように言われて育ったという方もい…

木魚のお役目。

夢の中で、読みかけの本や楽しんでいるドラマや鑑賞した映画の世界にトリップすることがある。 目覚めてすぐ、「あー、あのシーンで心を揺さぶられたからだ」と察しが付く。 そして、触れた作品がホラー映画でなくてよかったと胸を撫でおろすのだ。 その日は…

男性と女性で異なる扇子の扇ぎ方。

冬の間にお世話になった衣類や小物類などに、シーズン中よりも念入りにお手入れを施しながら進めている衣替え。 手に取っただけで「暑い」と感じる皮膚感覚を通して、自分の体が、自分で思っていたよりもずっと早くに新しい季節に馴染み始めていたこと知る。…

いつだって「きっかけ」は些細なこと。|消しゴム判子コンビの『諸行無常ズ』のこと。

至る所でワークショップが開かれている。 その内容は、幅広いジャンル、カテゴリーのもので、 興味と一歩を踏み出す為の、ちょっとした勇気さえ持てたなら、 誰でも、知りたいことを知りたいだけ知ることができる環境が、私たちのすぐそばには在る。 先日通…

もしかして、あの人はスイーツ男子のはしり!?

和菓子屋の前を通りかかると、桜餅と並んでいる「うぐいす餅」が目に入った。 今年は既に、うぐいす餅をいただいていたため、視界の端にその姿を捉えつつ店の前を通り過ぎた。 鶯(うぐいす)は、先人たちの時代から春を知らせてくれる春告げ鳥として親しまれ…

“いってらっしゃい”と“いってきます”は別腹でどうぞ。

マンションのエントランスを出ようとしたとき、後方から1人の少年が、私の横を疾風の如く走り抜けていった。 その少年を追うように聞こえた「行ってきます、は?」という母親らしき女性の声に 少し遠くから「いってきます」と少年の声が聞こえた。 そして、…

コケシドールを通して日本の伝統に触れなおした日。

ヨーロッパ旅行から帰国した友人が、空港に到着するなり1通のメールを送ってきた。 旅の土産話か何かだろうと思いメールを開くと、 そこには、「外国人が言うコケシドールって、あのコケシのこと?」とだけあった。 単刀直入、猪突猛進タイプの友人らしい、…

春の気配と貝合わせ。

少しずつ寒さも和らいでいるのだと、 寝起き姿のままリビングのエアコンスイッチを押しながら思う朝。 ひな祭り用にと少し前に購入した桜の枝木へ視線を向けると、 あっという間に七分咲きほどの状態になっていた。 淡い桃色をした花びらと、初々しさを含ん…

暮らしは、自分の心持ち次第で如何様にも楽しめる。

今年はすっかり出すのが遅くなってしまった、と思いながら、 随分と古くなってきた箱の中から、お気に入りのウサギのひな人形を取り出した。 私は“ひな人形”というものに興味がない子どもだった。 祖父母や両親が贈ろうとしてくれている好意は頑なに拒否し続…

振り袖も魂振り(たまふり)のひとつ。 

ストールをくるくるっと首に巻き付け家を出た。 私にとっては、いつもの日常だったのだけれども、 行く先々で艶やかな振り袖姿やキリッとしたスーツ姿のお嬢さんたちを目にし、 その日が成人の日であることに気が付いた。 足元に注意を払いながら歩く姿や長…

餅つきと尻餅夫婦。

お餅を食べる機会は、お正月以外にもある。 しかし、この時季に口にするお餅を格別だと感じるのは、 お餅が日本人にとってソウルフードの一つだからだろうか。 年明け早々、そのようなことを思いながら網の上に並んだ丸餅を順にひっくり返した。 遠い時代か…

「完食」と言う言葉、使いますか?

まだ日差しが厳しかった頃、知人がこのようなことを言った。 完食という言葉、どう思います?と。 どう思います?と聞かれても、どの視点から答えたら良いのやら……と、 言葉に詰まっていると、「私はあの言葉、あまり好きじゃない」と仰った。 皆さんは「完…

『ヒバクシャ国際署名』ってなあに?

先日、『ヒバクシャ国際署名』というものを目にしました。 私は頭の中で勝手に核兵器廃絶のための署名だと置き換えて、 「あ、あれのことね」と思ったのです。 だけれども、それならば、このタイミングでヒバクシャ国際署名と言い換えなくてもいいのでは? …

細胞に届ける“美味しさと栄養たっぷりの縁起物”。

そろそろ使い切ってしまいたい削り節があり、“だし”を取ることにした。 ゆっくりと昆布だしをとった後に、 削り節を豪快に手づかみで、ふぁさっ、ふぁさっと入れる瞬間は少しばかりテンションがあがる。 普段はパックの中に全てがセットしてある“だしパック”…

信頼の乾杯と悪魔祓いの乾杯と。

飲み物が運ばれてくるのを待っていると、 「「カンパーイ」」とあちらこちらのテーブルから聞こえてきた。 どのテーブルからも、肩の力がふっと抜けたような穏やかな空気が感じられ、 その空気は、こちらまで伝染してくるようだった。 世界各国に乾杯は存在…