みなさんはスノードームをご存知ですか?
手のひらサイズの透明なドーム型容器の中に、建造物や動物、人がレイアウトしてあって
雪にみたてらキラキララメパウダーと透明な液体が入っているあれです。
振り動かすと中の雪がキラキラ、ゆらゆら舞って、ドームの中に広がるもうひとつの世界。
日本ではお土産品やおもちゃとして見かける事が多いかしら。
ハロウィンやクリスマスシーズンになると、雑貨やさんやデパートの装飾品フロアでも
特別コーナーが設置されたりなんかして、
ちょっとした秋冬の風物詩とも言えるアイテムかもしれません。
手のひらに乗せられる小さいサイズの物が主流だけれども、
片手では持てないようなサイズのものや、土台の作りがとても凝っているもの。
オルゴールが忍ばせてあるものもあったりして、その種類も形状も多種多様。
とても魅力的なことから、大人の趣味として楽しまれている方もいらっしゃいます。
このスノードーム、海外ではスノーグローブと呼ばれています。
特にヨーロッパではペーパーウエイト(日本で言うと書道で紙を押さえる時に使う文鎮)として、古くから親しまれているものです。
と、ここで今回のタイトル。
『スノードームに恋をして』ですが、わたくし、スノードームに恋をしているのです。
と公言したにも関わらず、スノードームの所持数、現在ゼロ。
ひとつも持っていません。
何故って?とびっきりのひとつ、が欲しいのです。
ずーっと恋していられるような、そんなとびっきりのスノードーム。
ある時、近所にあった小さな雑貨やさんの扉をくぐりました。
そこは、生花やドライフラワー雑貨、アロマオイルやちょっとしたインテリア雑貨など、数は多くはないのだけれど、
店主がこだわって愛情をもって選んでいる事が伺えるような、素敵なアイテムでいっぱいのお店でした。
スノードームの事など忘れていた私の目に、ひとつのスノードームが飛び込んできました。
土台の大きさもいれると、ボーリング玉ほどの大きさ。
セピア色をベースにした落ち着いた色みで、
土台には細やかな彫刻とデコレーションが施されており、
ドームの中に広がる深い森の中には、素敵な洋館が建っていました。
まるで絵本の世界に足を踏み入れたような、素敵なスノードームでした。
土台にはオルゴールも仕込まれており、それはそれは優しい音色で「星に願いを」を聴く事ができました。
ここで、即決すればよかったのですが、その日は両手に荷物があり、持ち帰る事を諦めて、お店を後にした私。
数日後、行ってみたけれどあのスノードームの姿はなく……。
きっと、私より濃いご縁の方の元へ行ったのでしょうね。
ちょっぴり残念だったけれど、まだ見ぬスノードームとの恋を夢見てスノードームを見かけては駆け寄る私です。
スノードームに限ったことではなく、ずっと大切にしたいと思える
あなただけのとびっきりに恋をしてくださいませ。
画像をお借りしています。:https://www.pinterest.jp/