今回のお話の主役は「出汁」です。
ご興味ありました際には、ちらりとのぞいていって下さいませ。
日本人の味覚はとても繊細で、この出汁にとても強く反応するそうです。
確かに、お出汁の効いたお味噌汁を口にするだけで、ほわぁーんと落ち着いて癒されますね。
煮物や麺類のスープの味にしても、出汁が感じられる味付けに反応するのではないでしょうか。
最近は昆布や煮干しから時間をかけて出汁を取らずとも、既にお出汁を顆粒にしてくれている商品も多く便利になりました。
スーパー等の陳列棚を見てみると、化学調味料や保存料といった化学調味料無添加のものと、そうでないものが存在します。
化学調味料や保存料を使用すると、誰にでも同じ味が簡単に出せたり、劣化を遅らせたり、保存がきいたりするというメリットがあります。
一方で、この化学調味料等を摂取しすぎてしまうと味覚が麻痺し、知らず知らずのうちに塩分過多になってしまうとも言われています。
例えば、ファストフードを食べ続けていると、その味の濃さに慣れてしまい、素材の味だけでは物足りず、どれも味が薄いように感じられてしまうようになります。
特に小さいお子さんは味覚が発達途中なので、カレーライスやハンバーグなどのはっきりとした、舌がキャッチしやすい味を好みやすいのです。
このはっきりとした味が基準になってしまうと、出汁が効いたお野菜の味を感じられる煮物などを美味しいと感じにくくなってしまいます。
もちろん、これは大人である私たちも同様です。
私たちの体はとても正直です。
体がしっかりと自然の味を知ると、化学調味料に対して味覚がとても敏感になります。
体に余分な物が入ってくると自然と喉が渇きます。
そして、私たちの体は普段よりも水分を多く摂取し、体内から不要なものを出そうとしてくれます。
この体の声を聞く為には、私たちも食品を口に入れるだけではなく、口に入れるものを見極める必要があります。
私たちの体は、私たちが口にした物でできています。
ファストフードや化学調味料が悪いという訳ではなく、自分の目でしっかりと選んで
上手にお付き合いしてみませんか。
まず手始めに、今使っている「出汁」について改めて考えてみるのはいかがでしょう。
いつも手に取る「出汁」の横に、新しい出会いが待っているかもしれません。
楽しみながら、あなたが安心できる「出汁」を選んでみてくださいませ。
あなたと、あなたの大切な皆のために。
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