みなさんの“生活の中でのこだわり”って何でしょう？
私のこだわりは“ダイニングテーブル”の上、です。
正確には“テーブルセッティング”と言った方がいいのかもしれません。
季節に応じてテーブルライナーを変える。
食事の時にはランチョンマットやお盆、
箸置きやコースターを使う。
忙しくてお料理が簡単になったとしても
器と盛り付け、色どりにこだわる。
完全に自己満足の世界ですが、このような“こだわり”があります。
衣食住は大切だと言いますが、
この部分に少し意識を向けて丁寧に過ごすと
気持が軽くなるなと感じています。
正直なところ、
毎日バタバタ過ごす中、
２４時間、３６５日きっちりパーフェクトで居る事は難しいです。
頑張って出来たとしても、
私は、それを一生続けられる自信はありません。
だけれども、「何でもいいや」「どうでもいいや」とは思えないし、
それは自分自身が望んでいない。
じゃぁ、自分が楽しんで出来る事を
丁寧に大切に続けていこうかな、
という所に辿り着きました。
例えば、今日のサラダには赤が足りないな。
冷蔵庫を覗いてみても、
トマトも真っ赤なパプリカも人参も切れている。
そんな時は、赤が入ったデザインのお皿に盛りつけてみる。
ただドサッと入れるだけではなくて、
ちょっぴり山盛りに高低差を付けた盛り付け。
トッピングに刻みのりとゴマをトッピングして色みをプラス。
普段のお料理も、家族と自分をもてなすような気持ちで準備する。
始めはグリーンのグラデーションだけだったサラダが、
器と盛り付けに気を配ったらイキイキしているように見えるのだから不思議です。
イキイキしたサラダにつられて
食べる方までイキイキしてきます。
和食の時には和のお皿を。
洋食の時には洋のお皿を。
気分を変えたい時には、
和風のお皿に洋食を盛り付けて、
洋風のお皿に和食を盛りつけて、
モダン和風の雰囲気を演出してみたり。
自分のバタバタ感はお料理に影響するなと感じるのです。
料理は愛情だというけれど、
色んな意味でそうなのだと思います。
バタバタ作ったお料理も、
出し方にほんの少し意識を向けるだけで
そのバタバタ感が消えて落ち着いたお料理になるのです。
きっと、外で食べるお料理も
厨房の中は戦争なのだと思うけれど、
その部分は私たちには伝わってこないのです。
きっと、丁寧に盛りつけられたり、
丁寧に運ばれてきたり、
気持の良い空間やテーブルセッティングが私たちに届いているのでしょう。
疲れてお総菜に頼る事もある。
そんな日は愛情を込めて温めて、
丁寧に選んだ器に盛り付けてテーブルに並べてみませんか？
豊かな気持ちでいただく食事は、
心と身体への一番のご馳走ですよね。
