和装や和小物に魅せられる。
はんなり柔らかく見えてスッーっと芯が通っているような、あの出で立ち。
華美すぎるわけではないのだけれど、確かにそこに在る華やかさ。
和装で出かける機会はそうないのだけれど、
時々、着物や帯、帯留めなんかを引っ張り出して
お手入れしたり、眺めたり、コーディネートを組んでみたりする。
お手入れの際に母から譲り受けた着物を鏡の前で羽織ってみる。
年々、自分らしく纏えるようになりつつあって着物は楽しいと思う。
何十年も前の着物とは思えないような斬新なデザインと配色、
鮮やかな濃紺にオレンジ色の花が描かれた訪問着はお気に入りだ。
合わせる帯は白地に銀糸で細やかなデザインが織り込まれているもので
こちらもいつ出番が訪れても良いようにお手入れをする。
次に引っ張り出したのは浴衣の帯。
どうしてこんなにも増えたのだろうか、と少し気が遠くなる。
厳選し、もう使わないであろう帯を数本引っ張り出した。
しばらく眺めていたのだけれど
ハサミでカットし簡単な端処理を施しテーブルライナーと使う事にした。
モダンなデザインの帯だったのでリビングでも使いやすい。
合わせて玄関インテリア用にもカットする。
あっという間に1本の帯が家全体のインテリアに新しい統一感を運んできた。
帯の第二の人生の始まりだ。
身の回りにあるアイテムを決められた用途に縛られることなく
自由な発想で伸び伸びとと使ってみると
アイテムも自分もイキイキと過ごせる事が多々あると思うのだ。
私の場合、使わなくなったグラスやマグカップを花瓶の代わりにしてみたり
来客時に小さなスプーンを入れてテーブルに並べてみたり、
洋皿を観葉植物の受け皿にしたり、
和食器をお香皿にしてみたり、
デザインの凝った大きなボウル状の器にはアメニティグッズを入れて
お客様のおもてなしに使ってみたり、
カラフルでスタイリッシュなデザインの鋳物ホーローウエアは、
お鍋としてだけではなくホームパーティーの時にワインクーラーとしても使ってしまう。
まぁ、時々、
やってみたけれど、これは違ったな。と、
自由な発想すぎて失敗するなんて事もある私。
だけれども、その失敗さえも何だか楽しいな、と思うのです。
何事もそうなのだろうけれど、
使い道や可能性というものはいくらでもあるものなのかもしれない。
あなたも自由な発想で毎日を楽しんでみませんか?
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