気分転換に足を運ぶ場所のひとつに書店がある。
あの空間に一歩足を踏み入れると自分の中のスイッチがカチリと音を立てる。
私にとっては、大きな箱の中に様々なジャンルが詰め込んである
おもちゃ箱の様な空間なのだ。
決まった場所だけを見るという事は少ない。
時間に制限が無いのであれば入口付近から色々と手にとり、その空間を満喫する。
テーマの軽い娯楽色豊かなもの。
ずっしりと重いテーマーが本を手に取る前から滲み出ているもの。
言葉のみで異次元へと誘ってくれる小説たちに
視覚も刺激してくれる漫画たち。
様々な趣味に特化した本の中に在るディープな世界は、たまらなく心地よい。
先日は「刀」について細かく書かれた本や写真集を手に取り真剣に眺めていたのだけれど
異彩を放ってしまっていたのか不自然な視線を何度も感じた。
確かに、購入する今時のファッション誌の上に、少々ディープな小説を重ね置きし刀の本を手にしているのだから、分からなくもない。
と思いながら、そんな事お構いなし。
刀を堪能した私は、この興味の赴くままに歩き渡れる空間はパラダイスだ、と思いながら次のコーナーへと足を向けた。
次は絵本コーナー。
お子さんに絵本を読み聞かせした経験をお持ちの女性なら感じられた事があると思うのだけれども、絵本というのは奥深い世界だと思うのです。
シンプルな言葉と描写の中に、
この世の中の核ともなるような事がサラリと組み込まれていたりするのだから。
だからつい、足を運んでしまうのです。
この日は新しい絵本を見つけた。
三次元の空間が広がる「かがみの絵本」の世界だ。
鏡のように反射する紙で作られている絵本で、
絵本を直角に開いて中をのぞきこむと
絵本の中の世界が立体的に見えるという、子供心を刺激する仕掛けのある絵本。
この仕掛けを絵本に利用するなんてすごい!と感動したわけです。
ただ読んでもらうだけでは無い絵本。
ただ読むだけでも無い絵本。
目の前に現れた世界に心を刺激されて、
更に想像力を掻き立てられる絵本。
そして、やってみたいという気持ちをも揺さぶり起こしてくれる、
そんな絵本が「かがみのえほん」です。
私は友人の子供へのお土産にしようと密かにタイミングを狙っています。
大人が見ても楽しいな、と思える絵本です。
普段、刺激不足になっている感覚を心地よく刺激してくれますよ。
機会がありましたら、手に取ってみて下さいませ。
関連リンク:http://www.ehonnavi.net/