ほんの少しだけ甘い物が欲しくなる事がある。
コーヒーや紅茶、日本茶などと一緒にひと口、ふた口ほどでいい。
そんな大人の「ほんの少し」の気持ちを優しく包み込んでくれるような、
大人にこそ味わって欲しい一品をご紹介させて下さい。
今回ご紹介させていただく、theomurata(テオムラタ)ですが、
こちらは、大分県湯布院にある高級旅館「無量塔(むらた)」が手掛けている
チョコレートショップです。
中でも私のお気に入りは、「茶葉ショコラ 桐箱セット」です。
theomurata(テオムラタ)の商品パッケージのデザインは、
洗練された「和」のこころ溢れるもので、
日本だけではなく海外から訪れる方々の心をも掴んでいます。
丁寧に作られた桐箱は素敵な焼印が押されています。
霧箱の蓋を横にスライドさせると、
中には落ち着いた上品な色味の※薄器(うすき)が三つ並んでいます。
※薄器とは、お抹茶の薄茶を入れる容器のことを言います。
薄器の中で最も代表的なものを木の実の棗(なつめ)と呼ぶのですが、
形が似ていることからこう呼ばれるようになったそうです。
一見、チョコレートとは結びつかないパッケージですが、
薄器を開けると薄いコイン型のチョコレートが、
一枚一枚丁寧に和紙に包まれ焼印と同じシンプルなシールで封がしてあります。
美しいパッケージと、この丁寧な仕事は大人心をくすぐります。
そして、メインのチョコレートですが
少し前にお話しさせていただいた*クーベルチュールという
上質なチョコレートが使われていますので、口どけが優しいのです。
しかし、このチョコレートは口どけが良いだけではなく、
玉露、碾茶(てんちゃ)、朝露の三種類の緑茶葉が刻んで混ぜてあります。
刻んであるのですが、しっかりとした茶葉感があり、
茶葉の細長い形状も目で確認できます。
口どけが良いとは言っても、
最初のひと口はパリッとした食感です。
噛んで味わうごとに口の中に茶葉の風味が広がり、
玉露、碾茶(てんちゃ)、朝露の違いがはっきりと感じられます。
一枚の量も、本当に絶妙で大人仕様だと感じます。
私は最初、大分の友人からの贈り物でいただいたのですが、
美味しいのはもちろんのこと、
目でも楽しませていただき、
とても素敵なひと息の時間を演出してもらったような気分でした。
贈られる側の喜ぶ顔を想像しながら、
嬉しいひとときを過ごしてもらえたらいいな、
と思いながら探してくれたであろう贈り物。
贈る側が自分に割いてくれたその時間と、
込められた想い自体が一番の贈り物ですね。
茶葉ショコラに出会ってから時々、
私も大切な方への贈り物として利用させていただいている
theomurata(テオムラタ)の 「茶葉ショコラ 桐箱セット」のご紹介でした。
関連リンク:無量塔|M U R A T A
画像出典:https://jp.pinterest.com/
※クーベルチュールについて興味のある方はこちらをどうぞ。