幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ある日の幸せな時間と可愛い親子を眺める幸せな時間

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しあわせな時間が訪れた。

心を解き放って、

臆することなく、

思うがままを言葉に乗せる。

自由に心を交わし合える人とのお喋りの時間は

時間旅行のようで

あっという間に過ぎていく。

 

空っぽになりかけていた

私の心のエネルギータンクは

驚くほどの早さで、

みるみるうちに満タンになる。

 

いつもなら既にグッタリしていてベッドに潜り込んでいる時間なのに

胸の奥から力が溢れ出て眠れない。

なんて心強いのだろう。

どこまででも頑張れてしまいそうな気がして

胸の奥がキューッと熱くなる。

 

しあわせいっぱいの夜だ。

今夜はもう少し、

このしあわせに包まっていたい気分。

そんな事を言ったら、「いい大人が」なんて笑われてしまうだろうか。

 

私は、この話を私の小さな友達にしてみたのだ。

※以前、ここでお話しさせていただいた事のある彼だ。

子供は大人が思う以上によく見ている。 - 幸せのレシピ集

 

世間話の様な感じで、

出来るだけ彼にも分かるような言葉を選んで、

こんな時間があって、

こんな事を思ったんだ、と。

 

彼は私の横で話を聞き終えると

手にしていた小さな子供用の紙パックジュースに刺してある

ストローを口に含み

ゴクゴクッと喉を鳴らした。

聞いてる?私の話、聞いてた?と思いつつ彼を見守っていると、

席を立ち、ジュースを優しくテーブルに置いて、

私の横に、ちょこんと座りなおして言うのだ。

 

「わらわないからね。

ぼくもママとおしゃべりすると

ひいらぎちゃん(みたいに)なるよ。」

「一緒だね。」

「うん、いっしょ、わらわないからね。」

「ありがとう。ママにも内緒ね。」

「うん。」

 

内緒じゃなくてもいいことなのだけれど、

何となく、そのような空気感の中での会話だったので内緒話にしてみた。

デザートをキッチンから運んできた友人が、

「何、何?また二人で内緒話?」と言う。

私は「「また」って言っちゃダメ!」と小声で友人に注意する。

友人はジェスチャーで「ゴメン」と謝って息子と向き合う。

 

「ママー、ひいらぎちゃんねー」

彼は私との内緒の会話をアッサリとママに話すのだ。

 

「(聞いてた?私の話、ちゃんと聞いてた?

まぁ、私も大人の事情という事で彼との約束を破り、

内緒話を彼のママに話してしまった過去があるから、

今回はお互い様ということで手を打とうではないか。)」なんて思っていると、

彼のママに呼ばれる。

 

「柊希、これ、何の話?内容がつかめない」

「ママきいて!」

 

豪快にママの肩を掴んで揺さぶっている彼。

 

「ねぇ、何の話?お洋服、ひっぱらないでー」

 

揺さぶられながら、こちらを伺う私の友人。

さっき、最近のお気に入りだと話してくれた彼女のニットが

彼の小さな手にギュッと握られて、ひっぱり伸ばされている。

「(あらら……、微笑ましい)」

 

「き・い・てーーーママー」

「柊希、笑ってないで、何?」

「ママとお話しすると頑張れるんだって、しあわせなんだって」

 

いつも笑いながら、

自分だけの時間が欲しい!と熱く語る友人だけれども

時に自分と、時に息子とぶつかったりしながらも

今だけしかない時間を満喫している。

本当に、可愛い親子だ。

 

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