コーヒーや紅茶をいただく時のお作法をご存知ですか?
それ程難しいことではないのだけれど、
普段の動きに少しだけ意識を向けるだけで、
ナチュラルで柔らかい大人の品や女性らしさを添える事ができます。
女優になったつもりで、楽しみながら実践してみませんか?
【ポイント1】
コーヒーや紅茶は飲む機会も多いので、
皆さんご自分の好みを既に知っていますよね。
お砂糖やミルクなどを入れるのか、入れないのか。
入れるのであれば、その分量はどのくらいか。
出されたコーヒーや紅茶をいただく前にお砂糖やミルクを入れていませんか?
お料理と同じで、まずは出していただいたものをそのままひと口味わって、
お砂糖やミルクなどが必要な場合は、その後に入れるようにしましょう。
【ポイント2】
お砂糖やミルクは目についた方から、
開いている方から入れていませんか?
角砂糖を入れる時、
ポットから取り出したお砂糖をそのままチャポンッとカップに入れていませんか?
実はこれ、お作法として順番があります。
お砂糖→ミルクの順番です。
スティックシュガーなどは、
そのまま封を切ってサラサラサラっとカップに注げばいいのですが、
角砂糖のような塊になっているお砂糖は、そのまま入れてはいけません。
チャポンッと入れてしまうと、
コーヒーや紅茶がテーブルやテーブルクロス、ソーサーなどに跳ねてしまいます。
「じゃぁ、どうするの?」
一度スプーンの窪みに塊になっているお砂糖を置きます。
そのお砂糖を乗せたスプーンをカップに沈めてかき混ぜます。
混ぜる時には、スプーンをカップの底や側面に当てないようにして混ぜましょう。
前後に揺らすだけでも中身はしっかり混ざります。
おもてなしなどでお茶を出していただく時は、
おもてなし用の茶器を選んでくださっていることが多いですよね。
これは、大切にされている茶器を傷つけないための配慮です。
そしてミルクを注ぐ場合は、
お砂糖を混ぜた時にできた流水に注ぎ自然と混ざるようにします。
これも元々は、スプーンをミルクで汚さないための配慮からできたお作法です。
【ポイント3】
使い終わったスプーンやレモンティのレモン、
スティックシュガーなどの空き袋などはカップの向こう側に置きましょう。
【ポイント4】
そして、最後にコーヒー紅茶をいただく時のカップの持ち方です。
これは知っていても女性はついしてしまいがちなのですが、
利き手でカップを持つ時に空いている手を添えてしまうこと、ありませんか?
確かに空いた手を添えたほうが安定感があって
飲みやすいと感じてしまうのですが、
両手でカップを持つという仕草は、
「このお茶、ぬるいですよ」というサインなのです。
私も普段は安定感重視で空いた手を添えてしまうのですが、
本来は、淹れていただいた方に対して失礼になりますので
正式な場面では避けたい仕草です。
そしてもうひとつ。
カップの取っ手の輪の中に人さし指を入れ、
ひっかけるようにして持った方が安定感があるように感じるのですが、
これもNGなのです。
取っ手は優雅につまむようにして持ちましょう。
ただ、これも慣れていないと正直、非常に疲れます。
カップの中には熱い紅茶やコーヒーが入っていますし
細い取っ手は不安定ですものね。
西洋の女性の方々は日本人女性よりも指の筋肉が発達しているはず!
私は密かにそんな事を思っています。
しかし、映画などで女性がお茶をいただくシーンを目にすると
やはり素敵だなと感じます。
それは、フォーマルなシチュエーションに限ったことではなく、
デニムにTシャツなどのとてもラフな格好をしている女性が
街中のカフェでただお茶を飲むだけのシーンだったりするのですが、
魅力がグッと増すのです。
自分の魅力に磨きをかけるチャンスは、様々なところに転がっているものですね。
皆さんもコーヒーや紅茶のお作法を女優気分で楽しんでみませんか?
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