私は肌の強い人を見ると、いいな～と思うのです。
ちょっとくらいズボラをしたって元気でいてくれるお肌って、
それだけで財産じゃないか！と思っています。
そんな私が気を付けている事のひとつに
「色素沈着」というものがあります。
知っている方、
聞いたことはあるけれど、「色素沈着」って何？という方、
初めて聞いたという方、
それぞれいらっしゃると思います。
色素沈着がどのような時にできるのか、
色素沈着はどのようなものなのか、
自分にも色素沈着が起きているのか、
出来ていた場合の改善策、出来にくくするためのポイントなどを
この機会にまとめて確認してみてはいかがでしょうか？
【色素沈着はどうしたら出来てしまうの？】
色素沈着はお肌の中に大量に作られたメラニンによるものです。
シミや黒ずみと表現されることもあります。
○紫外線による色素沈着
紫外線を大量に浴びるとシミのもとのメラニンが大量に作られて、
茶色いシミになってしまいます。
「シミ」は色素沈着の代表なんですよ。
○ニキビによる色素沈着
お肌にできた吹き出物が炎症を起こすと、お肌は活性酸素を発生させます。
活性酸素は肌細胞を傷つけるので、
お肌は活性酸素からお肌を守ろうとしてメラニンを過剰に作ります。
紫外線の時と同じで、このメラニンで色素沈着が起こります。
吹き出物の部分は、肌が正常に生まれ変わらないので、
過剰に作られたメラニン色素が押し出されず、
お肌の中に色素沈着となって長く残ってしまいます。
○アトピーによる色素沈着
アトピー性皮膚炎による色素沈着は炎症の跡が原因です。
アトピー肌、アトピー部分は敏感肌で乾燥しているので
皮膚のバリア機能が弱く、肌の免疫力も弱いのです。
ですから、外部のウイルスや刺激から守ろうとしてメラニンが大量に作られます。
更に痒みで肌を掻いてしまう事も刺激になり、
更にメラニンが増え色素沈着の原因となってしまいます。
○継続的な外部からの刺激や摩擦による色素沈着
外部からの強い刺激や摩擦を受け続けていると、
肌表面に存在しているバリア機能が働かなくなり、
弱くなった肌を守ろうとメラニンが過剰に作られ色素沈着を起こします。
私自身の色素沈着の原因で一番多いのはこれです。
具体例をいくつか挙げますと、
・洗顔する時に肌を強くこする。
・洗顔後の水分を拭き取る時にタオルでゴシゴシとお顔の皮膚をこする。
・アイメイクを力を入れて落としてしまう。
・髪の毛が同じ位置にあたっている。
前髪が頬骨辺りにいつも当たっている場合、
その位置に色素沈着が起きることがあります。
肝斑であると思っている方もいらっしゃるけれど、
前髪が頬骨に当たらないように気を付けてみると、
頬骨辺りのシミが消える事もあります。
肝斑だと思っている方は、一度ご自分の肌を観察してみてくださいませ。
・いつも同じ姿勢で肘をついていると肘が黒くなる。
・下着のゴムが同じ位置に来ていて、その部分が薄っすら黒くなる。
・正座や足の崩し方の癖で足の甲や踝、お尻などが
同じ位置が床や椅子に押さえつけられているとその部分が薄黒くなる。
・眼鏡をかけていると、眼鏡を乗せている鼻の部分が黒くなっている。
このような行為の積み重ねで、色素沈着が定着してしまいます。
いかがでしたか？
色素沈着に心当たりはありましたでしょうか？
また、色素沈着がどのような物なのかザックリとした説明ではありますが
イメージを掴んでいただけましたでしょうか？
お肌はとてもデリケートなので、
あらゆる肌トラブルが原因となって「色素沈着」を起こしてしまいます。
一度色素新着を起こして定着してしまうと治りにくいのですが、
ケアと予防のポイントがあります。
【色素沈着のケアと予防のポイントとは？】
色素沈着の色のもとであるメラニンは、
お肌の生まれ変わりが正常におこなわれていると、
自然と外へ排出されるため、色素沈着が残ることはありません。
しかし、代謝が落ちてお肌の生まれ変わりがスムースでなくなくなると、
メラニン色素が皮膚に残ってしまい、色素沈着を起こしてしまうのです。
これを治したり、色素沈着の定着を防ぐためには、
新陳代謝を上げ、乾燥を防ぐ事が大切です。
色素沈着を治したり、防いだりする方法の中には
サプリメントを利用したり、
ピーリングをしたり、という方法が取り上げられることが多いです。
もちろん、それも有効なケアの方法なのですが
ここでは、新しいものを購入して生活の中に加えるのではなく
今の自分の日常の中で意識するポイントを変える事で
新しく起きる色素沈着は減らして、
出来たても色素沈着はすぐにケアをして、
定着してしまっている色素沈着は少しずつだけれども
改善していく方法を例に挙げたいと思います。
【体の内側から】
体の内側からの対策としては、
ビタミン類(Ｃ、Ｂ、Ａ、Ｅ)と水分をしっかりと補給する。
これは毎日の食事のバランスを意識する事でクリアできます。
ビタミンＣはお肌だけではなく、免疫力を上げたり、ストレス緩和にも使われますので
いつもよりも意識して補給するといいですね。
水分もしっかりと補給しましょう。
【体の外側から】
・紫外線によるメラニンの増加は日焼け止めで予防することができます。
お手持ちの日焼け止めや
日焼け止め効果の入ったスキンケア、メイクアイテムを利用したり
日傘やお帽子など、ご自分の日常に取り入れやすいものでケアと予防をしてみましょう。
・肘や足などの色素沈着は姿勢の見直しをしつつ、保湿することを意識しましょう。
・髪の毛が当たることで出来ている色素沈着の場合は、
家の中にいる時は髪の毛をまとめてみましょう。
・下着のゴムなどによる色素沈着は素材、サイズ、デザインなどの見直しをして
同じ位置にゴムが当たらないようにしたり、
皮膚に優しい素材で無理なくフィットするものを選ぶなど、工夫をしてみましょう。
・全てに共通するポイントは水分補給です。
乾燥していると、刺激がダイレクトに伝わり痕になりやすいですし、
皮膚も生まれ変わりにくくなります。
内側からも外側からも水分を補給して乾燥を防ぐことをベースにして
原因を取り除いたり、気をつけたり、
効果的な栄養(ビタミン類)を補給してみましょう。
あなたの色素沈着は、年齢のせいだけではないかもしれませんよ。
スキンケア用品を買い足す前に、買い替える前に、
セルフチェックをしてみてくださいませ。
