今、何時だろう?キーボードをたたく指を止め、書斎の壁に掛けてある時計に視線を移した。
「(まだ、そんなに経ってな・・・・・・い?わけないな。)」微動だにしない秒針からの無言による電池の催促だ。
ついこの間、電池を交換したような気がするのだけれど、とブツブツ独り言を言いながら、自分の天使の羽をグリグリとほぐしながら、小さな踏み台と電池を用意して時計の電池を交換した。
電池という名の栄養はすぐにエネルギーに変わったようで、時計はまたすぐに時を刻み始めた。
時計と言えば、随分と前に「人生時計」という話を聞いた。
誕生日が来ると、今でも何となくだけれども計算してしまう。
皆さんは「人生時計」というものをご存知だろうか。
自分が自分の人生のどの辺りを歩いているのか、1日(24時間)の時間に例えて見てみる、というものだ。
実際にどのように見るのかというと、自分の年齢を3で割った数字を24時間に当てはめるのだ。
たとえば18歳なら3で割ると6なので、人生を24時間と考えたときに午前6時の辺りを歩いている。
まだまだ早朝で、一日を始めるためにエネルギーをためているようにもとれる。
30歳の場合は午前10時頃、まだまだ人生午前中だ。
午前12時辺りは36歳、まずは正午辺りを目指して自分の人生を整えたり、広げたりしながら核を作っていく。
そうやって様々な経験を経て人生の午後へ入っていく。
人生時計が15時を指しているのなら、頑張ることもいいのだけれど、たまには「おやつを頬張る」時間を作ることも大切なのかもしれない。
がむしゃらに進むだけではなくて、これまでの経験や知恵を生かしながら、これから先のエネルギー補給もしながら、進んで行く。
日が沈み静かな夜が訪れたのなら、ほっと一息ついたり、家族とお喋りしたり、自分の心を楽しませることや、チャレンジしてみたいことに挑戦してみたりするのもいいですよね。
あなたは、今、自分の人生のどの辺りの時間を歩いていますか?
私たちはみんな、同じ時間の中を生きているように見えて、個々の時間を生きて、歩いています。
朝から活動していてお昼ご飯も食べ終えた人から寝起きの人を見たら「まだ寝てたの?」なんて思うこともあるのかもしれないけれど、その人の時間はまだ早朝だったりすることもあるのです。
皆のペースが同じでないのは当たり前。
そんな風に、互いの時間に触れたり、関わったり、影響を与え合ったりしながら自分の時を刻んでいます。
ですから、自分の人生時間も関わり合う相手の人生時間もとても貴重で大切なもの。
あなたの人生時間は今、何時ですか?
その時間から、あなたは何を感じますか?
あなたの人生時間ですもの、あなたの感じたことがあなたの答えです。
大切に時を刻んでくださいね。
今回は、人生時間のお話でした。