春めいてくると体の内側がどことなくウズウズしてくる。
今にも開花しそうなふくよかな花の蕾も、
このような気持ちで春を待ちわびているのだろうか。
テーブルに飾っている紅白のアルストロメリアの蕾を視界の端に捉え
ハンドクリームを馴染ませつつ思う。
そういえば、友人がハンドクリームはなかなか減らない、
春になると捨ててしまうことが多くて勿体ないとボヤいていたことを思い出した。
ハンドクリームはテクスチャーも香りもサイズも豊富なうえ
携帯用や自宅用、会社のデスク用など複数買いをすることもある。
私も携帯用、キッチン用、ベッドルーム用と置いている。
私は一年中頻繁にたっぷりと塗るので、
使いきれないということはないのだけれど、
試してみたい気持ちによって増えてしまうことがある。
そんなハンドクリーム、酸化すると劣化する事をご存知ですか？
スキンケア、メイク用品と似ていて
一度開封したものは1年以内を目安に使い切るのが良いとされています。
未開封のものも２～３年程を消費期限に設定しているものが多いですね。
チューブ式やポンプ式のハンドクリームであれば
空気に触れることも、直接指先が触れることも少ないので
酸化や雑菌を防ぐことができますが、
缶やジャータイプのものは早めに使いきるほうが安心です。
そう考えると使い切れない場合もあるようなのですが、
ハンドクリームは手だけではなく、
色々な用途で使うことができる万能クリームなのです。
私が実際に使っている用途をご紹介します。
【ボディ】
手だけではなく乾燥の気になる「ヒジ」や「かかと」にも使いましょう。
この場所は、自分で感じている以上に乾燥しやすい場所ですので
黒ずみ防止や、
サンダルを履いた時にひび割れ「かかと」を気にしなくていいように
ハンドクリームを劣化させてしまうくらいなら
新鮮なうちにボディケアにも使ってしまいましょう。
【ハンドパック】
たっぷりと手に塗ってお掃除用などの使い捨ての手袋をはめます。
この状態で、温かいお湯で洗い物をします。
手袋の中に水が入ってもOK。気にせず食器を洗いましょう。
食器を洗い終えたら手袋を外して
手についているハンドクリームをお水で軽く洗いながします。
濡れコットンなどで余分なハンドクリームを取り除きます。
たっぷりのハンドクリームと、お湯の保温効果でハンドクリームが浸透し
手がプルンと生き返ります。
コツは、ちょっと引いてしまうくらい多めにつけること。
使い切れずに捨ててしまうのであれば、ぜひお試しを。
【スカートの静電気】
外出先でスカートが静電気で張り付くこと、ありませんか？
この時に役立つのもハンドクリームなんです。
普段よりも少し多めの量を両手に塗ります。
太ももからスカートの裾辺りまで脚(ストッキングやタイツの上からも可)を
軽くさするように薄く塗ります。
不思議とスカートの張り付きが軽減されます。
個人的には、水分量の多いタイプのハンドクリームの方が効果が高いような、
そのような気がしております。
【カッターやハサミ】
そして、切れ味が悪くなったカッターやハサミにもハンドクリームが使えます。
カッターの刃、ハサミの刃にたっぷりとハンドクリームを塗ります。
カッターの場合はティッシュやコットンを使って塗ると安全です。
ハンドクリームをつけた状態でハサミをチョキチョキ動かしましょう。
カッターは、コットンを使ってクリームを馴染ませるように刃の上を滑らせましょう。
ティッシュでハンドクリームを拭き取れば、
切れ味がよみがえりますよ。
私は粘着性のものを切った後にもハンドクリームを塗って
ベタベタを取って切れ味を戻しておきます。
うっかり、ハンドクリームの消費期限が過ぎてしまっていたり、
香りやテクスチャーが好みではなくて残っていたり、
試供品でいただいたハンドクリームが中途半端に残っている場合。
このような時は、モノのお手入れやお掃除に使ってみませんか？
【革製品】
私が一番使う用途は革製品のお手入れです。
ただ、アルコール成分と尿素を含んでいないハンドクリームを使うようにしましょう。
革は人の皮膚と同じだと考えてみてください。
アルコールはお肌の刺激になりますし、
尿素は角質層の表面が肌が柔らかくなったように感じますが、
角質を剥がれやすくするため、肌の生まれ変わりのペースが早まります。
その結果、乾燥しやすいお肌になってしまう特徴があります。
これが革製品に起こってしまいますので
この点は事前に確認しておきましょう。
問題がなければ布に少量のハンドクリームをつけ
靴やバッグ、ソファー、手袋、お財布などの革製品を
磨くように拭きあげます。
※使用前は目立たない部分でシミにならないか確認しましょう。
これは、ハンドクリームだけではなく
使いきれなかったリップクリームでもOKです。
【鏡】
鏡に塗って鏡の曇りや汚れの付着を防ぎます。
お風呂や水回りの鏡をお掃除した後は、
ハンドクリームをスポンジや布に馴染ませて鏡を拭きあげます。
お掃除したばかりの状態が長く続くので
その後の鏡のお手入れが楽になりますよ。
他にも「メイク落としに使える」「ヘアケア」に使える、
という情報もありますが、
残念ながら私は、この２つは思うような効果は感じられませんでした。
「お肌や髪の毛の状態や性質」と「ハンドクリーム」との相性に左右されますし、
相性によってはお肌も髪の毛も傷めます。
安心して使えると言い切るにには、
あまりにも使う前に確認しなくてはいけない条件が多く、
個人差もある用途かな、と感じています。
とはいうものの、
ハンドクリームは使える用途を沢山もっている万能クリームです。
私は使用期限が切れていなくても
ご紹介した用途でもハンドクリームを使うのですぐに消費してしまいます。
季節の変わり目で冬用のこっくりとした重めのクリームから
みずみずしいライトなものへ買い替える方、
使い切れずに残ったままのクリームをお持ちの方、
無駄にせずに、使い切ってみませんか？
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