幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

革製品にカビを発見したら素早く対処してカビ移りを防ぎましょう。|「もっと構ってほしいのだ」とバッグからの無言の抗議。その時の対処法とは?

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数日前にショッキングな出来事に遭遇した。

「(あれ、どこへ片付けたかしら)」

自分が収納しそうな場所を探すも見つからず、

家の中を右往左往しながら探し物をしていた。

引越の度に約200箱程のダンボールを全て出し入れするのだけれども、

前回の引越時、初めて開けない箱があってもいいのではないだろうか、

という結論に達した。

開けないまま、次の引越に備えておいてもいいもの、

開けずして生活が成り立つのなら、それらは処分してしまえばいいのでは?

とも思うのだけれども、そういう訳にもいかない物もそれなりにあるようだった。

現在、初の試みで我が家には開かずの箱が存在している。

これだけ探して見つからないという事は、

処分してしまったか、

開かずの箱の中にあるということ。

何となく心当たりのある箱を見つけ、開けてみることにした。

「どれどれ……あっておくれよ、探し物♬」

そんな即興鼻歌も飛び出して、カッターをダンボール箱の封にシューッと走らせた。

そこで冒頭の、ショッキングな出来事とやらが目に飛び込んできた。

 

まずは、冷静にダンボール箱を閉じた。

「(なぜ、この箱にあれが?)」

消え入りそうな一年前の記憶を辿る。

パッキングを業者にお任せするという選択肢もあるのだけれど、

潔癖症ではないものの、

あれやこれやに触れられることをあまり好まない私は、

余裕を無くしたまま半徹夜状態でパッキングをしていた。

最後の方は、ダンボール箱を開封した後のことまで考える余裕がなくなり、

ギリギリまで使う予定があってパッキング出来ずにいたものを

中途半端に空いているダンボールの空間に、

パズルのピースを当てはめるかのように押し込んだのだ。

だから、新居で食器類の箱を開けたら

タオルやバスタオルが出てくるなんてこともあった。

 

そして、今回出てきたのは「バッグ」だ。

どういう訳だか、そのバッグは様々な本や紙の資料と一緒に入っていた。

本を沢山お持ちの方は経験があると思うのだけれども、

本や紙というものは非常に湿気を吸う。

いつもならば、除湿剤も一緒に入れておくのだけれど、

すぐに出す予定だったので、その時は省いてしまったようだ。

一年間使わなかったけれど、それでもお気に入りの部類に入るそのバッグは、

湿気の影響をダイレクトに受けたようで見事にカビが発生していた。

そりゃ、開けたダンボールを閉じたくもなる。

「(カビ、カビ、カビ)」

頭の中はその二文字でいっぱいになった。

革製品は、動物性たんぱく質を含んでいるので、繊維よりもカビが生えやすい。

重々承知、だからわりと小まめにお手入れをしていたというのに、

このバッグに限っては持っていることさえも忘れていた。

そんな私へ、バッグから「もっと構って欲しいのだ」と無言の抗議を向けられた気がした。

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せっかくなので、私と同じような状態に遭遇した場合の対処法を、簡単に。

これは革製品であればバッグに限らずある程度は使うことができる方法です。

革製品にカビを発見してしまったら、

カビの生えたものを速やかに別の場所へ移動させましょう。

カビ移りをしていないか、周りのものも確認して、風を通します。

 

バッグに現れたカビは、乾いた布でカラ拭きします。

それでも取れないようであれば、濡らして硬く絞ったタオルで一度拭いて、

天日干しをして乾かします。

これは、乾かす目的の他にカビ菌を退治する目的もあります。

スエードやバックスキン、ヌバックなどは、

柔らかい毛質のブラシで優しくブラッシングします。

細かい所は歯ブラシを使うとカビを取り除きやすいです。

カビに遭遇したらこの方法でカビを取り除いて

通常どおりのお手入れを行ってください。

 

春はセレモニーなどに出席された方も多いかと思います。

使用されたセレモニー用のバッグなど、

しばらくお使いになられない場合は、

バッグに合った保管前のケアをしっかりと行ってくださいませ。

湿気取りも兼ねる新聞紙などで詰め物をして、型崩れを防いだり、

防カビ、防虫剤などを入れておくこともお忘れなく。

保管場所はできるだけ風通しの良いところで

保管する際も、通気性の良い不織布などに入れるなどしましょう。

間違っても私のように本や紙と一緒に保管してはいけません。

 

この日の私は探し物をしていたはずなのに、

バッグからの無言の抗議を真正面から受け止めて反省もしつつお手入れを施し、

開けずにいたダンボールも全て開封したのでした。

それにしても、いきなりカビに遭遇するのは

あまり気持ちのいいものではありませんね。

皆様もどうぞ、お気をつけあれ。

 

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