ここ数日間、ビザールという言葉を幾度も目にした。
英語を日常的に使っていないと頭の中の単語が
ザルの目からどんどん抜け落ちていくな、
と少々焦りつつ脳内の曖昧さを回避させるために辞書を捲った。
「(あーそうだった、そうだった)」
アタマの中から消え去りそうだった単語の意味を再度アタマの中に接着する。
「ビザール」とは「珍妙な」「異様な」といった意味なのだけれども、
この言葉、ここ最近「ビザールプランツ」という名で世の中に漂っているのだ。
「ビザールプランツ」を簡単に言ってしまえば、
少々風変わりな、個性的な容姿をした観葉植物たちで
その個性的な容姿がかわいい、かっこいい、癒される、なとど言われて
密かにブームになっているのだ。
人気があるビザールプランツのひとつに、
パキポディウムグラキリスというものがある。
根や幹がたくましく育ち多肉化したものなのだけれども、
特に根っこが塊のようになった
ぽてっとしたボディーから枝が伸び、柔らかい葉っぱが広がる姿が特徴的。
よく目にする観葉植物とは少し異なる存在感が魅力のようだ。
室内に緑があると、それだけで癒されるけれど
パキポディウムグラキリスのような個性があると
おしゃれなインテリアとしての効果も高いのではないだろうか。
我が家にも4年~7年ほどのお付き合いになる観葉植物たちがいるのだけれど
既にペット並みの存在感を放っています。
時々、浴室に並べて水やりをするのだけれど、
観葉植物の姿が消えた室内は、少し寂しい空気が漂います。
物言わぬ彼らだけれども確かな存在感です。
また、職場などでは土を必要とせず、水やりもほぼ不要なエアプランツが
相変わらず人気のようなのだけれども
最近では珍しい容姿のものを好む人が増えているのだとか。
そのような話を偶然足を踏み入れたインテリア雑貨店の
観葉植物コーナーのスタッフさんと話していたのだけれど
ふと、不思議な植物が目に飛び込んできた。
私の視線が泳いだのを察知したスタッフさんが
「こちらも、人気なんですよ」と私をその植物の元へと誘導した。
その名も「エアー盆栽」。
土台の花器に仕込まれている装置と
磁石が内臓された苔玉が反発するように設計されているので
苔玉盆栽がぷかぷかと宙に浮くという仕組み。
日本には「からくり文化」なるものが在るけれど、
エアー盆栽も現代の「からくり」のひとつなのかもしれない。
そして、盆栽がスタイリッシュに宙に浮く時代になったのかと、
一瞬、近未来小説の世界へダイヴしたような気分にもなった。
観葉植物の在り方も、時代と共に少しずつ変化しているようです。
観葉植物を見かけましたら、ふらり立ち寄ってみてくださいませ。
もしかしたら、これまでとは違った発見があるかもしれません。
◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。
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