私は手書きのメッセージが好きだ。
ＰＣやメールにＳＮＳと、
いち早く気持ちを伝える手段が豊富な時代なのだけれど
手書きというものに温もりを感じてしまう。
メールやＳＮＳのメッセージに温もりを感じないのか？と問われれば
決してそうではないのだけれど、
どちらが良い悪いという話ではなくて、
「メールやＳＮＳでの会話」と「電話での会話」のような違いがあるように感じるのだ。
そのような感覚があるからだろう、
これは一方的な私の自己満足なのだけれど、
私は、機会があれば手書きのメッセージを利用する。
少し前に、お仕事の関係で書類を作成していただいた。
それを郵送で受け取ったのだけれども、
何通か届いていた封書の中で唯一、
宛名が手書きであることに、とても温かい気持ちになった。
そして、封を開けると書類以外に手書きのメッセージも同封されていた。
直接お話しをさせていただいた事はなかったのだけれども、
私の知らない所で私のことをサポートして下さっている方からのメッセージ。
必要な書類だけを郵送しても
決して失礼にはならないようなシチュエーションの中、
日々のお仕事の貴重な時間を使って、
顔も知らない私宛に一筆添えて下さったその気持ちがとても嬉しかったのだ。
少しばかり創作の壁に行く手を阻まれていて、
外の空気を吸いがてらポストを覗いて手にした一通。
彼女は、あの日の私の行く手を阻んでいた壁の事など知る由もないのだけれど、
そのメッセージを受け取った後、
目の前に立ちはだかっていた壁が徐々に薄れて
とても温かい気持ちで残りの仕事に没頭できた事を覚えている。
メールやＳＮＳ、無料通話などの手段でのコミュニケーションが常になっている今、
手書きで気持ちを伝える「手紙」というツールが
静かに見直されつつあるのをご存じだろうか？
本人に代わってラブレターを書く代筆サービスなるものを利用する方が増えているのだとか。
ラブレターと言っても告白やプロポーズに限らず、
日頃の感謝の気持ちなどを手書きの手紙で届けるという事も含まれている。
代筆と言っても頼みっぱなしというわけではなく、
代筆者が依頼者に、誰にどのような思いを伝えたいのかヒアリングをする。
それを元に２週間ほどかけて代筆者が手書きの手紙として完成させる。
という仕組みのサービスだ。
伝えたい思いはあるけれど、
いざ筆をとると何をどう書いたらいいのか分からないという方の助け舟になっているよう。
手紙などを書きなれていない人が筆をとった時に、
どう書いたらいいのか分からないという思いや不安、
自分の字に自信がないという気持ちなど、
各々が抱く思いは重々に分かるのだけれども、
私自身は、例え一文だとしても、
当人の手書き、直筆のメッセージに勝るものはないように思う。
不慣れなことが伝わっても、それはカッコ悪いことではなくて
そこに様々な思いが感じられるような気がするのだけれど、いかがでしょうか？
そういう私は、先日、縁あって冒頭の彼女に会う事ができた。
手書きのメッセージから伝わってきていた
温かくてエネルギッシュなイメージそのままの、笑顔が素敵な女性だった。
素敵な方のサポートを受けながらお仕事をさせていただいている事に
改めて感謝した瞬間だった。
創作の壁に行く手を阻まれていた時に受け取った
彼女の手書きのメッセージを、
しばらくの間、お守り代わりにデスクの目立つ所に飾っていた事は
ちょっぴり恥ずかしくて彼女には伝えられなかったのだけれども。
ハイテクも良いけれどアナログだって捨てたもんじゃないですよ。
機会があれば、手書きのひと言を送ってみませんか？
思わぬ形で、思わぬタイミングで、
あなたの手書きのひと言が誰かの元気になることがあるのではないでしょうか。
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【みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。】
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