嬉しいことがあった。
とてもささやかな事なのだけれども、ココロの中に優しい花がぽっと咲いたような嬉しいことが。
考え事をしすぎて眠れないこともあるけれど、嬉しいことがあってもココロがウキウキしすぎて眠れないことがある。
昨夜は正にそのような夜を過ごした。
眠れなかった分だけ、いつもの朝よりも少しだけ重い体をグイッと起こしてキッチンへいく。
頬張った好物の「あまおう」が、普段の数倍美味しく感じられて、目の前に広がる世界も感じる心も自分のコンディション次第なのだと思いながら朝のひと通りを済ませて始業時間。
その日は「最近気になっていることを思う存分知ってみる日」と決め、本やら資料やらをデスクに広げた。
1時間も経たないうちに、床やサイドテーブルも資料で埋め尽くされた。
インプットした物事を脳内整理しながら雑多になった空間を眺めていたのだけれど、ふと「事」「辞」「字」の文字が目に飛び込んできた。
事典や字典を含めた総称として「辞典」や「辞書」と呼ぶ場合があるけれど、「事」「辞」「字」の使い方には区別があるのです。
頭の中では分かっていても実際に言葉にすると覚束ないことはよくあるものだ。
実際に言葉にする機会はそうあることではないし、生きていくうえで特段必要な訳でもないのだけれど、
私と同じで、何となくは分かっているし使えているけれど「区別を説明して」と問われたら少し自信がないというあなた。
自分の言葉の引き出しの中を、ワタクシと一緒に「言葉で整理」してみませんか?
のんびりお茶でも召し上がりつつ、お付き合いくださいませ。
事典は、ものごとや事柄の知識を集めたもので、
ものごとや事柄の内容が詳しく記されています。
ですから「百科事典」や各種専門知識を集めた「歴史事典」などを表す時に
「事」の文字が使われています。
言葉の響きだけでは区別が出来ない事もあるため、
事典のことを「ことてん」と呼ぶ場合もあります。
電話などで伝えなくてはいけない時には、
「百科事典、事典は、ことてんの方」という伝え方ができます。
辞典は言葉の意味や発音、文法や例文などがまとめられたもののことで
「国語辞典」「英和辞典」「和英事典」「古語辞典」などがあります。
そして、この「辞」という文字には「言葉」という意味があるんです。
よくセレモニーの時に使う、送辞、答辞、祝辞という言葉がありますが
「辞」を「言葉」に置き換えても意味が通じることが分かるかと思います。
このような事もあって、
声で伝える時には「ことばてん」と呼びます。
「国語辞典、辞典はことばてんの方」といった具合に。
ピンと来ない相手には、送辞、答辞、祝辞の「辞」典と伝えるとスムースです。
字典は漢字の読み方や意味、使い方をまとめたもので、
よく耳にしたり、目にしたりするのは「かな字典」ではないでしょうか。
こちらは声で伝える際には、「もじてん」とも呼ばれることが多いです。
近年発行された専門用語の事典、辞書の中には曖昧なものも見られるのですが、元々の使い分けは、
ものごとや事柄の内容が詳しく記されているものは「内容の事典(ことてん)」、
言葉の意味など、言葉そのものについて詳しく記されているものは「言葉の辞典(ことばてん)」、
文字単体について詳しく記されているものは「文字の字典(もじてん)」です。
同じ「じてん」なのに、ここまで詳細に使い分けているのは、日本語の特徴といいますか、繊細な日本人気質の顕れのようにも感じます。
これで、メールなどの文字変換で「事典」「辞典」「字典」と一度に出てきても迷われる事は無いのではないでしょうか。
言葉の引き出しのお手入れ、出来ましたでしょうか?
今回も私のお手入れにお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
今日も、ここへ足を運んで下さった皆さんが笑顔で過ごされていますように☆彡
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【みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。】
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