幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

すいか(西瓜)、かぼちゃ(南瓜)、とうがん(冬瓜)、瓜三兄弟に共通する効果とは?|瓜三兄弟の歴史も少しだけ覗き見。

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久しぶりにスーパーへ行ってみたら

フルーツコーナーにスイカが並んでいた。

「(もう、そんな季節?)」と月並みな言葉を思い浮かべながら

赤と黄色の鮮やかなスイカを覗き込んだ。

我が家ではひと玉丸ごとは食べきることができないので

スイカを買うときはいつも食べきりサイズのカットフルーツだ。

だから夏のバーベキューや実家などで

あの厚手の皮が付いたままのスイカを見ると、

子どもの頃を思い出したり、夏の匂いを感じたり、

気持ちがほんの少し揺さぶられる。

味や嬉しい効能はそっちのけで

私にとってのスイカは、そのような存在だ。

 

スイカのほとんどは水分。

なんでもその割合は90%近くにもなるのだという。

水分と、ほどよく含まれた果糖が

気温が上がってきた頃のカラダに染み渡る感覚は格別だ。

英語でスイカは「ウォーターメロン」と言うけれど、

江戸時代の日本でもスイカのことを「水瓜」と記していたのだと

いつぞやかに読んだ文献で知った。

「(そのままだ)」、と思うのと同時にいつから「西瓜」に?と淡い疑問がわいた。

その時は、それ以上調べはしなかったのだけれども

意外なルートからその経緯を知ることになった。

 

現在はスイカを漢字で記すと、ご存知の通り「西瓜」なのですが、

これは、スイカが中国の唐の時代に、

中国西域から全域に伝わったことから名付けられたよう。

当時の中国の方々は西瓜のことを「シャアカ」「シャアクワ」などと呼んでいて

初めは日本人もこの呼び方を真似ていたようなのですが、

時代と共に現在の「スイカ」と呼ぶようになったのだそう。

確かに、シャアカ、シャアクワという発音は日本語には少々馴染まない気もしますよね。

 

そして、このスイカ。

今は品種改良も進み甘みのあるものという認識がありますが、

日本に入ってきた当時はスイカには甘みが無かったため

お砂糖をかけて楽しんでいたのだとか。

「(え?お塩じゃないの?)」と思いましたが、

元々の甘みがあるからこそ、ちょっぴり振りかけるお塩が効く、

今のスイカとは少々違う出来だったことを垣間見たような気がしました。

 

このスイカが日本に伝えられた時期には様々な説があり、

現在のところ正確にはされていないのだそう。

平安時代に中国から伝えられたと言う説があったり、

天正の時代にポルトガル人が長崎に

カボチャ(南瓜)と一緒にスイカの種を持ち込んだという説もあります。

 

「西瓜」と「南瓜」と文字を並べると、

何となく「冬瓜」の文字が浮かぶのは私だけでしょうか。

冬の瓜と書くトウガンですが、冬瓜の旬は夏。

まさに、これから徐々に目にする機会が増えるお野菜です。

トウガンも90%以上が水分でスイカと似ているのですが、

こちらは、保存性が高いため昔は夏に収穫したものを冷暗所で保存し

冬の保存食としていたことが「冬瓜」と名付けられた理由のようです。

 

この「瓜の三兄弟」のようなスイカ、カボチャ、トウガンですが、

どれも浮腫みを取り除く効果の高い食材です。

体の中の余分な塩分、毒素などを体の外へ押し出すカリウムが豊富です。

高血圧の方は塩分濃度に気を使われているかと思うのですが、

カリウムを多く含む食材は体内の余分な塩分を排出してくれます。

体やお肌の潤い補給や熱中症対策としての夏の水分補給にもなり、

浮腫みを取り除き、デトックス効果、ダイエット効果のある食材ですので

気になる症状をケアしたい場合は、

取り入れやすい方法で取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

私は浮腫みやすい体質なので、

自分の体に合わせて、食事のメニューに取り入れています。

体との相性はカボチャが一番いいように感じているのですが、

カボチャは暑くなってくると少し食べずらさも感じるので、

そのような時は、スイカやトウガンの出番です。

味の濃いものを口にする日や外食が続くような時は

冬瓜のスープやスイカを選ぶなどしています。

 

体のケアも大切だけれども、

そのような事を抜きにしても旬の食材は美味しくて魅力的です。

今日も季節の味を、味わってくださいませ。

 

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